ファシアを瞬時にほぐす天真柔操の秘密

しばらく前に天真会の稽古の中だったかで「ファシア」という言葉を耳にした。その時にザックリ調べて、「今まで殆ど注目されていなかった組織が、実は重要な働きをしていた」という点と、「新たな健康関連用語として流行らせたい人がいるんだな」という印象だけが残って、それ以上深く追求せずにいた。

というのも、ファシアをほぐすやり方としてよく紹介されているのが「肩回し」だったりするので、そんな事は20年以上毎日やって来ているし、ウォーターセラピーの現場でも必要に応じて薦めていて、多くの方に喜んで頂いて来たので、実生活に直結する知見としては、特に新ものはないと思えたからだ。

腸内細菌叢を腸内フローラと呼んでみたり、筋膜をファシアと呼んでみたりするのは、「見かけで新しいものを求める」という世間のあり方を反映しているように思えるが、自分だってランチに新メニューがあったりすると「食べてみようかな〜」なんて思ったりするのだから、「新しもの好き」というのは人が生来的に持つ特性の一つなのかもしれない。

さて、ファシアについて書こうと思ったのは、先週G11/9(KIN120)の天真書法塾シャンバラ教室の中で、面白いシンクロがあったからだった。シャンバラ教室では、天真柔操という準備体操と短い瞑想を必ず行うのだが、その折、ファシアの話を少しした。なぜなら、その体操の中に「肩回し」がばっちり入っているからだ。

しかし、イマイチ馴染めない用語だけにパッと思い出せず「筋膜とかを指す流行語で、何と言ったかな…」と、どこかの爺さんみたいなセリフを口にしたところ、教室生が「ファシア!」と即答してくれたのだった。肩回しの有効性は、やる前と後の体感の差が明瞭なので、ほぼ誰にでも実感できるものだと思う。

ただ、何でもそうだが、要点を押さえて行うのと、見かけは似ていても実質違う動きになっているのとでは、その効果もかなり違ったものになってしまう。だからこそ、教室では様々なコツをその時々の状況に合わせて伝えているのだ。

瞑想終了後暫くして、ふとスマホを見ると、FBタイムラインのトップがいきなりファシア情報のシェアだった。驚きつつリンク先の「貴重映像!ファシアの正体」というサイトを見ると、7月頃に放映された番組内容の紹介だった。なるほどNHKを通じて認知が広まったのかと理解した。

そこから更にリンクを辿って「たった30秒!自分でできるファシア対策」という記事も見ると、「ファシアゆるゆる体操」なるものが紹介されていた。腕を前から後ろに5秒かけてゆっくり回し、5回回すだけなので30秒で出来ると書かれている。

現代は、科学的データとか分かり易い映像、数字などを示されて初めて受け入れる頭でっかちな人が多いので、こういう番組が作られるのだろうが、この体操に限らず、やった後の体感が違えば、体内では様々な事が起こっていて、数値が変わるのも当然である。

私達が毎朝やっている天真柔操の手順は『「天地人々ワレ一体」宇宙ととけあう究極の心法』のP59から始まる《「天真柔操」を毎朝5分で清々しく!》に詳しく書いてあり、P60~61には「肩回し」の手順についても書いてある。せっかくなので、そこから抜粋してみよう。

「両腕の力を抜いてダランとしたまま、肩を前回しで4回、後ろ回しで4回行う。肩甲骨をできるだけおおきくゆっくりと回転させる。」

この部分だけ見れば、ファシアゆるゆる体操と殆ど変わらないのが分かるだろう。だが、天真柔操がひと味もふた味も違うのは、ひとつひとつの体操だけではなく、全体の構成がよく練られていて、それを行う事で自然と気血の巡りが良くなり、気持ちもリラックスできるようになっている点だ。そこには、意識の向け方や持ち方についての注意も含まれる。

ポイントを押さえて行えば、2~3分の天真柔操だけでも全く違った爽やかな体感が得られる。だからこそ、私たちは毎朝欠かさずにこの体操を行っているのである。本にもポイントはまとめてあるが、可能な方は天真体道瞑想クラスに参加してみる事だ。間違ったやり方で続けるより、しっかり要点を押さえる事が何より重要だからだ。(D)

倍音の月5日 13・犬(KIN130)

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