「易」と「マヤ暦」を関連付けたのは誰か

共振の月7日、KIN33(7・空歩く者)にYouTubeライブで「ツォルキンと易の関係」について話した内容は、これまでどこにも文章化した事が無いものだったと思う(とこのブログを書き終えるまでは思っていた)。そこで、この機会に若干の補足を加えつつまとめておこうと思う。

「易」と「マヤ暦」(の中の1つである260日暦)を関連付けた資料は、私の知る限りホゼ・アグエイアス著『Earth Ascending(アース・アセンディング)』(未邦訳)が最初だと思う。手元にあるアグエイアス夫妻直筆サイン入りの一冊は加筆された1996年版だが、初版は1984年だから『マヤン・ファクター』(1987)に先行して発表されている。

全地球的な視野で地球の精神文化の流れを捉えた本書は、地図的図版が多い関係で横長の特殊な形をしているが、この中のMAP32に「ベンジャミン・フランクリンの8×8魔法陣」に従って配列された易の64卦が登場する。この魔法陣は縦横の合計が全て260になる。

ここから後に『時間の法則の20の銘板』として結実する「易とツォルキンの関係」が、ホゼ独自の観点で読み解かれて行くのだ。ただ、この時点ではまだ「数字を通じてマヤ暦と易に関係を見出せる」ことが提示されただけで、具体的にどう関連付けられるかまでは記されていない。

では、具体的に関連付けたものはいつ頃登場したのだろうか?

これも私の知る限りではあるが、日本に『13の月の暦』を紹介し、その普及運動の礎を作って下さった高橋徹さんが1994年に出された『マヤン・カレンダー』(VOICE)だと思われる。

本書の260日暦(ツォルキン)に関する情報は、1ページに4キンずつ整理されていて(『ドリームスペル』の調波という単位に対応)、各ページの一番上にその調波と結びつけられる形で「短い一文」が記されている。調波番号以外には数字も書かれていないので、これが「易の卦」の説明だと気づいた人は居なかったかもしれない(私も大分後になってから知った)。

しかし、2000年になって出された『新装増補版マヤン・カレンダー』では、調波に対応する「易の卦」が銀河ツール『時間の法則の20の銘板』(1997)に対応したものに変更され(下記「先天図」がその情報源)、調波番号に加えて「卦の番号」も入れられた。その経緯は本書P33で徹さんご自身が詳しく説明されている。

ちなみに、最初の『マヤン・カレンダー』では、徹さんご自身の発想で、調波1の側からは陽の卦(1,3,5,7・・・)、調波65の側からは陰の卦(2,4,6,8・・・・)が順に並べられている。卦に対する説明は一般的な「易経」に準じていて、特にオリジナルな解釈をされている訳ではない。

新装増補版では、この卦の配列が変更されただけで、用いられている「一文」は初版と全く変わっていない。初版(高橋案)と新装増補版(アグエイアス夫妻案)で変更がない調波1「1.乾為天」、調波65「坤為地」、そして対応する卦がない中心調波33「0(虚空)」で確認すれば、一目瞭然である。他の調波は全く異なる配列になっているが、同じ番号の「卦」を調べれば文章は一致している。

しかし、より重要なのは、どの版であれ、そこに登場するツォルキンは、1990年にアグエイアス夫妻によって発表された『ドリームスペル(13の月の暦)』の「ツォルキン」と「調波」に従ったものであり、遺跡に刻まれている古代マヤ暦のツォルキンとは直接関係が無い、という事実を知っておくことである。

世間では、「マヤ暦」と称してあたかも昔からあるもののように解説をし、「易」情報まで絡めてまことしやかに語っている者を見かける事があるが、その情報の出所はほぼ『ドリームスペル(13の月の暦)』と『時間の法則の20の銘板』という銀河ツールにあると言って差し支えない(元情報を知る立場から見ればどこから盗用したかも分かる)。

当然、各ツールには意図と目的があり、それに沿った使い方がある。その文脈に基づいて新たに意味付けられ、配列されているものに、一般的な「易」の解釈を当てはめても全く意味は無い。盗用した権威者は出所を曖昧にするので、情報源を自立的に調べようとしない鵜呑み学習者はそうした背景を知る由もなく、せっせと偽情報を学ぶのである(この事実に気づいた時こそが真に目覚められる機会でもある)。

『アース・アセンディング』(1984)で初めてその繋がりが提示され、『マヤン・ファクター』(1987)で深められた「易」と「ツォルキン(マヤ暦)」の構造的関係の探求は、1997年に日本で行われた「時間の法則に関する世界会議」を通じて公式発表された『時間の法則の20の銘板』で見事に結実した。

この『20の銘板』の日本語版制作世話人をボランティアで務めた私は、実践期間だった1997〜2013に、実際にこのツールを使いながら理解と体験を深め続けた。その立場から、この銀河ツールの主目的を説明するなら、DNAコドンと関連づけられた易の64卦を、16年かけて13:20のリズムで活性化する事、それと同時に、地球のサイバンクに眠っている銀河脳(双子の天使)も活性化し、私たちがより「統合された状態」に至る事であった。

実践を通じて得た様々な体験からも言えるのは、このツールは箇々別々の運勢や、その日の流れなどを見るためのものではなく、日々の体験を統合し、包括的な感覚を養うために、特定のリズムで継続的に意識することにこそ意味があったのだ。当然、「卦」に対する言葉も全く新たに定められ、吉凶的な判断に用いる発想も無い。

そして、この『20の銘板』を理解するには、前提として『テレクトノン』の理解が必要であり、さらにその前提として『13の月の暦(ドリームスペル)』の理解が必要となる。銀河ツールが、宇宙の全体性や包括的なシステムの理解を促すために生み出されたものであることを理解できれば、暦の使い方も自ずと変わってくる。全ては「何のための道具なのか」を理解するところから始まるのだ。

最後に、現在も使用可能な『20の銘板』先天図の配列は、『マヤン・ファクター』(VOICE)のP139にその根拠となるデザインが示されているという事をメモしておこう(新装増補版P33にある通り)。ただし、その配列をホゼが決めたのか、既にある何らかの配列を用いたのかは、はっきりしない。

ここにきて、ふと「あ!この内容、前にも一度整理したことがあったかも…」と突如思い出して、FC2ブログの過去記事検索をかけたら、やはり3年と3分の1年前くらいに、殆ど丸かぶりの内容で文章化していた事が発覚(汗)。何でここまで書いてから思い出すのかが不思議でならないが、完全忘却してからほぼトレース再生というのは私の得意技の1つでもあるので、今、改めて書くことに意味があるのだろう。

実際、この記事は、銀河の音「7(共振)」が月日で共振する「魔術の亀の日」に、「赤い共振の竜」を通じて発信された動画をベースにまとめたもの。20:13ツォルキンマトリックスを65の調波(4日単位)に分けた時、その中心に来るのが調波33(7番目の調波配列の中心)である事と、KIN33に発信された事を関連付けて見るなら、これは中心(銀河の源)から今、送られてきた強力なシグナルなのだと思う。(D)

共振の月10日 10・戦士(KIN36)

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