「赤い地球」の『ヒア アフター』

今日から『13の月の暦(ドリームスペル)』の365日暦は7番目の「共振の月」に入った。この日がグレゴリオ暦(以下G暦)の1/10に対応するのは毎年の事だが、ここに260日暦のKIN77(12・地球)が巡って来るのは52年に一度だけである(*)。

(*)これはグレゴリオ暦の閏日を考慮する『ドリームスペル』のやり方でのみ成り立つもので、遺跡に刻まれている古代マヤ暦の通りに数えたら、G暦の52年後に同じKINは巡って来ない(詳しくは【13の月の暦の大基本】参照)。

KIN77で真っ先に思い浮かぶのは、2011.3.11(KIN77)の東日本大震災だが、今日はそこから260日暦が11回巡ったタイミングでもある。新年最初に偶々観る事になった映画が『ヒア アフター』だったのは、今となっては偶然とは思えない。

この映画、クリント・イーストウッド(12・空歩く者)監督、マット・デイモン(13・夜)主演という理由で選んだだけで、どんな作品なのかは私もLも全く知らなかったし、タイトルから内容を想像する事も出来なかった。

荒木飛呂彦氏も指摘している通り、イーストウッドの監督作品は、タイトルから内容をイメージするのが困難で、途中までは、どんな話なのかもよく分からないものが多い。『ヒア アフター』もまさにそんな作品だった。

だから、いきなり津波のシーンから始まったのには面食らったし、そこから展開するいくつかのエピソードが、一体どう繋がって来るのかも、終盤になるまで予想がつかなかった。ただ、見始めたG1/2(KIN69)が「普遍的な水」をキーワードに持つ「赤い月」の日で、日本の惑星ホロンに対応する「世界の橋渡し」のウェイブスペル中でもあったので、「今、見る事に意味がある」という事だけは強く感じた。

翌G1/3(KIN70)に見終えた時の印象は、ハートに染み入るような温かさで、「そういう話だったのか、だからこういうタイトルだったのか」と深く納得した。しかし、こんな傑作を全く知らなかったとは、一体どういう事だろうか?調べてみて分かったのは、まさに311直前に日本で公開された事と関係があった。以下、Wikiから引用してみる。

”2011年2月19日からワーナーエンターテイメントジャパンが公開していたが、同年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震を受けて、3月14日に、同日限りで本作の上映を中止すると発表した。大津波のシーンが日本に起きた震災を連想させることや震災の状況を配慮しての判断だという”

つまり、タイミング的に、日本では話題にすること自体が憚られるような状況が続いたのだ。実際、今でも、身近な方を亡くされた人や、恐ろしい場面を思い出してしまう方は、冒頭シーンは見られないかもしれない。しかし、私は逆に、そういう体験をした人々に向けて「地球」が送り届けた、深い癒しをもたらす作品に思えてならないのだ。

公開に関する日付が、それを間接的に証明してくれているようにも思える。
トロント国際映画祭での初公開が2010年9月12日(1・地球=KIN157)
米国限定公開は2010年10月15日(8・犬=KIN190)
米国拡大公開は2010年10月22日(2・地球=KIN197)
日本での公開は2011年2月19日(5・地球=KIN57)

内容からすると、311(12・地球=KIN77)のぴったり20日前の「赤い地球」の日に日本で公開というだけでも驚きなのに、米国拡大公開も映画祭での初公開も「赤い地球」の日で、唯一、混じっている「白い犬」も、この暦(ドリームスペル)の創造に大きな影響を与えたパカル王の誕生キンなのだから、これを偶然だけで片付けてしまうのは乱暴というものだろう。

しかも、逆にこのタイミングだったことから、以下のような措置が取られた事もWikiには記されている(ちなみに、2011年3月15日は、ここ何話分かの記事でずっと話題になっているKIN81)。

”全米では2011年3月15日に本作のDVDがワーナー・ブラザース・ホーム・エンターテイメント・グループからリリースされたが、同社はその収益の一部を東日本大震災で被災した人々のための義援金として寄付することを発表”

つまり、この映画は実質的に震災後の支援にも貢献しているのだ。公開日が少し後ろにズレていたら公開自体が取り止められていた可能性が高いし、もっと前や後だと義援金の話は出なかったに違いない。このタイミングの公開だっだからこその措置であり、だからこそ、この映画に「地球の意志」を感じるのだ。

ところで、私たちがこの映画を観た事をまだどこにも書いていないタイミング(G1/4)で、「時のからだ塾」のNさんが見た夢を会員用MLにシェアしてくれていた。そこには「波が押し寄せてくる」「アクセサリー」など、映画に直結するキーワードが織り込まれていて、大いに驚かされた。

だが、そもそも「赤い地球」という呼び方を定めた『ドリームスペル』の創作にも、似たようなヴィジョンが関係しているのだ。以下は『2012年への進化 ホゼ・アグエイアス伝記』(P210)からの引用だ。

“その夢の中で、彼が見たのは、寄せてくる波・・・(中略)そして再び押し寄せる波、そして崩壊!(中略)崩壊の中から、古代の声で喚起されたように「ドリームスペル」という言葉が突然聴こえました。”

1990年に『ドリームスペル』が誕生した時、アグエイアス夫妻が住んでいたのはマウイ島である。『ヒアアフター』本編中では、津波はインドネシアの設定だが、撮影はハワイ・マウイ島で行われたという。もちろんCGも使われているが、このピンポイントな一致に、私は「地球の声」を感じるのだ。

もしまだこの映画を見ていないのであれば、今が「その時」かもしれない。この映画が描いているのは、これからの時代に特に必要となる「愛と霊性」に関する深淵で簡潔なメッセージだからだ。そして、もしこの一連の流れに何か感じるものがあるのなら『ドリームスペル』についても探求してみることを、静かにお勧めしたい。(D)

共振の月1日 12・地球(KIN77)

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