『天地人々ワレ一体』と日本の神々

「天地人々ワレ一体」宇宙ととけあう究極の心法』のカバーには、日本の神々が深く関わっている。

といっても、カバーデザインは専門家の方の手によるもので、私は全く関与していない。出版社によっても違うが、タイトルやカバーについては、筆者の意見が通るとは限らないし、『銀河のマヤ、聖なる時の秘密』の時も含め、少なくともヒカルランドでは、完成品を目にするまでどんな表紙になるのかは筆者にも全く分からない。

だから、見本が届いた時には「良かった〜!」と心から思ったものだ。幸い『銀河のマヤ』の時も素敵なカバーにしてもらえた(加えて驚きのシンクロまであった)ので、きっとピッタリのカバーにして頂けるだろうとは思っていたが、同じヒカルランドの本でも「むむむむ…」という作品もあったりするので、出来上がりを目にするまでは正直ドキドキだった。

タイトル案も出してはいたが、結局、私の案から採用されたのは「心法」の部分くらいで、あとは編集を担当して下さった小暮さんが決めたもの(「天真体道」は」どこかに必ず入れて欲しいとお願いしてたが後はプロにお任せ)。結果的に、カバー共々ビシッと決まったものにしてくれて、とにかくホッとしたというのが最初の感想。

しかし、見返すほどに「よくぞカッコ良くまとめて下さった」と言う気持ちが増して来た。提供した写真を有効に使ってもらえただけでなく、縦書きタイトルや色使いなど含め、全体のバランスが良く取れているからだ。

お目にかかったことはないが、カバーデザインを担当して下さった鳴田小夜子さんのセンスに、ただただ感謝するのみである。そして、天真体道のエッセンスを一言で表す「天地人々ワレ一体」をメインタイトルに選んで下さった小暮さんにも感謝したい。

さて、このカバー、『古事記』『日本書紀』で語られる神々という視点から見ても、興味深い配置になっているので、そのことについて少し触れておきたいと思う。

・カバー(表)は、富士山(コノハナサクヤビメ)
・カバー(裏)は、宮崎の鵜戸神宮(主祭神:ウガヤフキアエズノミコト)
・カバーのそで(裏)は、福岡の志賀海神社(綿津見神の総本社)

この3柱の神々は、それぞれ剣武天真流の奉納演武をさせて頂いた神社と直結していて、以下のような関係になっている。まず、コノハナサクヤビメ(木花之佐久夜毘売)は、2017年2月11日建国記念の日に奉納演武をさせて頂いた河口浅間神社の主祭神で、ニニギノミコト(瓊瓊杵尊)の妻、オオヤマツミ(大山津見神)の娘に当たる。

ウガヤフキアエズノミコトは、2015年7月19日(剣武稽古開始から正確に6年のタイミング)に奉納演武をさせて頂いた鵜戸神宮の主祭神で、ホオリノミコト(火遠理命=山幸彦)とトヨタマヒメ(豊玉姫命)の間に生まれ、ホオリの母はコノハナサクヤビメ(=オオヤマツミの娘)である。

ワタツミノカミ(綿津見神)は、2017年3月21日に奉納演武をさせて頂いた志賀海神社の主祭神である。ワタツミとオオワタツミは同一神ではないかもしれないが、海の神でありイザナギから生まれたという点は共通している。

トヨタマヒメは、オオワタツミ(大綿津見神)の娘に当たるので、ウガヤフキアエズは、天津神と山の神、海の神の流れが統合された神である事がわかる。

そして、ウガヤフキアエズは後に、トヨタマヒメの妹で養母でもあったタマヨリヒメ(玉依姫)を妻とし、カムヤマトイワレヒコ(神武天皇)が誕生する。つまり『天地人々ワレ一体』のカバーは、天津神から天皇に繋がる流れがそのまま表現されているのである。

文字だけだとどうしてもイメージしにくいところがあるので、志賀海神社と関係が深い穂高神社のWEBサイトにある御祭神系譜の図を参照してみると良いかもしれない(ちょうどこの流れの部分が分かりやすく整理されている)。

一方、本書のP207には、2016年7月2日に出雲大社で奉納演武をさせて頂いた時の写真も掲載されている。出雲での奉納にも驚くべきシンクロが多々あったが、出雲の写真がカバーには使われず、外からは見えない本文の方に掲載されたことも、神話の文脈からするとピッタリである。

さらに出雲の神々は186柱とされるが、本書が長い保留期間を経てようやく形になったのは、私の「運命の道筋」がKIN186になってからであった。おそらく、このこともどこかで関係しているのだろう。

そして、12/2にヒカルランドパーク行われる出版記念イベントも、ある面、人為を離れたところで起こるこうした流れが関与しているのだと私は感じている。なぜなら、その日は『13の月の暦』のツォルキンで「白い水晶の鏡」という日で、神社のご神体は基本「鏡」だからだ。

従って、このイベントにも、見えざる多次元的な意味合いがあると見て良いだろう。そこで何が起きて、その働きが今後どう展開していくのかは、本書が生まれたプロセスと同じで、きっと「後になってのお楽しみ」という事になると思うが、大いなる流れの中にある事だけは確かだと思う。(D)

倍音の月8日 2・星(KIN28)

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