チベット民衆蜂起60年周年・チベット人が命がけで守っているもの

アイキャッチ画像はTIMEマガジンの表紙(by Ruven Afanador)である。このタイミングでダライ・ラマ法王14世を持ってくるとは、さすがTIMEやるな、と思う。何故なら、3月10日はチベット民族蜂起記念日であり、今年2019年はダライ・ラマ法王14世がインドに亡命してから60周年にあたるからだ。
★TIMEのダライ・ラマ法王14世の特集記事がとても興味深い→こちら

ところで【チベット民族蜂起】をご存知ない方は、チベット学者・石濱裕美子先生のブログ記事を参照してください。そちらから一部を引用すると「60年前の3月10日、ダライ・ラマ法王14世を守るためにチベット人が(ラサのポタラ宮に)自然発生的に集まり、その群衆が中国軍と対峙したため、ダライラマは流血の事態をさけるために宮殿を脱出し、インドへと亡命した。

ダライ・ラマ法王14世が不在となったチベットは中国に完全に制圧され、続く文化大革命期間に徹底的に文化を破壊された。この間の経緯を知りたい方はダライ・ラマ法王14世の二つの自伝『新版チベット我が祖国』『ダライ・ラマ自伝』、マーチンスコセッシ監督が作成したダライ・ラマ法王14世の伝記映画『クンドゥン』などがオススメです。

その後、改革開放路線によって、僧院の再建などは許可されるようになったが、法要や法話や儀式などは厳しく禁止・制限されており、一般のチベット人も漢語の習得を強制され、都市化が伝統的な生活を破壊していくことから、一言で言えば民族の存亡の危機にいたっている。同じことはウイグル地域でもおきている。

このような状況委を受けて、チベット難民社会や世界中のチベット・サポーターは毎年3月10日に、独裁政権下にあって沈黙を強いられているチベット人にかわり、世界の主要都市で平和的デモを開催している。

中国人の大半はチベット人については「野蛮なチベット人を文明化してあげたのだから、チベット人は満足している」と思っている。従って、平和的デモとは、せめて海外にいる漢人や何も知らない人に、目下、歴史と文化が抹殺されつつある一つの民族について、知っていただくことを目的としている。」

★私(L)はこの日をいつも覚えていたいと思い、天真書法塾シャンバラ教室の開講日を2010年の3月10日(KIN231)とした。ダライ・ラマ法王14世の法話に触れるとき、お姿を目にするとき、この方を命がけで守っているチベット人たちの存在を忘れるわけにはいかない。今年は浅草でピースマーチが予定されている。私たちも歩きます。

【チベット民衆蜂起60年ピースマーチ】
日時: 2019年3月10日(日)13:30〜
集合: 花川戸公園(北側)浅草駅徒歩3分
主催: SFT Japan
詳細はこちら

太陽の月3日 5・鷲(KIN135)

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