月の創世記への魔術飛行と「時間泥棒」

今日は『13の月の暦』の365日暦で7番目の「共振の月」の最終日。と同時に、260日暦では「月の創世記」と「魅惑の緑の中央の城」の52日間の始まり、そして「赤い月のウェイブスペル」の13日の始まりに当たっていた。そういう意味では、終わりと始まりが重なっているような、ちょっと面白い1日だったと言えよう。

「ウェイブスペル」の切れ目とも言える「銀河の音13」から「銀河の音1」への跳躍ポイントは「魔術飛行」と呼ばれ、ドリームスペル旅程盤に20ヶ所存在する。その中でも、「猿の創世記(KIN131〜208)」から「月の創世記(KIN209〜260)」への「魔術飛行」は特別な意味を持つ。以下、その理由が記されている「ドリームスペル創世記」から引用してみよう。

”猿の創世記の 6 つのウェイブスペルのあいだに、魔術のドリームスペルの庭園をともに織りなす 13 の月の力を示した強大な時間船地球の惑星キンは、魅惑の緑の中央の城への移行を待っていた。だが、208段目の宇宙の星から、月の創世記の創始する 209 段目の磁気の月への魔術飛行で、盗みが生じた。”

”詐欺師たち、男の神官たちと戦士たちが、13 の月の力を強奪した。彼らは自分たちの中に 13 の力を隠し、魔術の母体のドリームスペルすべての記憶をかき消そうと試みた。”

”月の創世記は、時間船地球の惑星キンに 13:260 の比という贈り物を与えるはずだった。13:260 の比とは、魅惑の中央の城が持つ魔術飛行の広大な力を解き放つものだ。だがその代わりに、惑星キンは、12:60 という減ずる力を自分たちに課した。もはや 13 の月の魔術はなく、不確かな意味の 12 か月の暦しかなかった。もはや魔術飛行の永遠の旋回はなく、自らのパンを稼ぐ 60 分= 1 時間しかなかった。”

「ドリームスペル創世記」では1キン=100年の置き換えがなされており、260キンから成るツォルキンは、人類史の26,000年に置き換えられた形で物語が進む。それによると「魅惑の緑の中央の城」は直近の5200年、つまりメソポタミヤやエジプトで中央集権国家と王、そして男性神官によるトップダウン型支配構造が誕生し、地球全体に拡散した期間に対応する。

これは今現在も姿形を変えながら、様々な領域に浸透しており、人間や大地を含むあらゆる自然物が「購入できる」という幻想を抱いた巨大カルト集団としての多国籍巨大企業や国家官僚システムなどが、その典型と言えよう。その辺りの様子を、ドリームスペルのマニュアルでは以下のように記述している。

”この 12:60 の比は、いまやこの惑星すべてを征服した。三次元の時間は、いまや機械化されうるものになった。魔術的に所有物を奪われた惑星キンに、「時は金なり」の型を当てはめることで、増大した物質的な富、快適さ、権力を提供しているあいだに、男の神官はいまや 13 のすべての記憶を、無視と迷信で封じ込めてしまった。”

本来は、一人一人が自由に采配して活用できる四次元的な時間(=心)を盗み取った上で、それを分断分割し「お金で買えるもの」として再配布する働きを、ドリームスペルでは「12:60」とか「男の神官」「詐欺師たち」と呼んでいるのである。これは、ミヒャエル・エンデが生んだ『モモ』という物語に登場する「時間泥棒」そのものと言えるだろう。

実際、その12:60の時間泥棒は、あらゆる領域に浸透しており、地球上のこの状況を改善するワクチンとして銀河連盟から贈り届けられた『ドリームスペル(13の月の暦)』ですら、「偽マヤ暦」として12:60詐欺師たちが分割販売しているのが実情なのだ。巧みな隠蔽とスリ替えで固めたニセ情報に基づいて資格を販売し、子会員をネズミ講的に増やすそのやり方は、まさに12:60そのもの。

今や男女関係なく複数存在する偽マヤ暦教祖に共通しているのは、一人一人が本来持っている判断力や知覚力を鈍らせ、内的時間(心)を奪う点にある。その証拠に、その手の団体や組織で学んだ時間が長い人ほど、自分で感じたり考えたりする力が消失していて、せっかく本来の「13の月の暦」に辿り着いても、条件づけられた思考から中々離れられないのである。

しかし、そういうものに違和感を感じ、早い段階で本来の『13の月の暦』に気づく人が増えて来ているのも確かである。そこに希望がある。そして、今回「猿の創世記」から「月の創世記」への魔術飛行が、「共振の月」(猿がトーテム)のクライマックスで生じたところにも注目しておきたい。

ドリームスペル(13の月の暦)において「青い猿」は「魔術を遊ぶ/幻想」という働きを示すが、「共振(7)の月」のトーテムとしての「猿」は「調律を通す/呼び起こす」とか「自分の奉仕を他の人にも合わせるには?」という働きと連動するのである。

つまり、この両方が重なった事で、人間本来の「魔術」や「遊び」が盗まれることのないよう、「調律(奉仕を他者にも合わせる)」の働きが守ってくれた、と見ることもできるのである。ここまで読まれた方は、おそらく「時間泥棒」に心を盗まれることなく、無事「魔術飛行」を終えていることだろう。「月の創世記」での大飛躍がそれを教えてくれるに違いない。(D)

共振の月28日 1・月(KIN209)

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