注目した瞬間に讃えると、源泉への回路が開く

先月行われた天真書法塾発表会での出来事。会期2日目は皇太子殿下の誕生日で、『13の月の暦(ドリームスペル)』のツォルキンでは、神秘の柱(7列目の調波行程)の初日に当たるKIN121(4・竜)という日だった。

この日、ジュエリーデザイナー・北村公晴さん(KIN10)の作品を身につけていた私は、会場の受付で道友のNさんから「それ素敵ねー!」と声をかけられた。馬蹄形に7つの貴石が埋め込まれたそのピンブローチ(トップ画像参照)は、自分の中で、荒木飛呂彦氏(KIN10)の「ジョジョの奇妙な冒険Part7 スティール・ボール・ラン」(SBR)と結びつけられているお気に入り。

それほど目立つ大きさとか色合いでも無いのに(会場の照明だと特に)、迷いなくこのブローチに注目されたNさんの感性に「流石に色々見て来ている方は違う」と思う。確かに、北村さんの作品は、美智子皇后はじめ皇室の方々も身につけられるような品位と豊かな創造性に満ちたオーラを放っているが、この日、そのブローチについて何か言って下さったのはNさんのみ。

もしかしたら、心の中では素敵と思って下さった方が他にもいらしたかもしれないが、「素敵」と思った瞬間、即「口に出して伝えられる」ところが素晴らしいのだ。実際、それはある種の回路を開く働きを持つことが、その場で証明された。

Lもいる前で改めて「もう一度よく見せて」とおっしゃるので、服から外してお見せしつつ、そのブローチの作者である北村さんについてお話していると、Nさんがさらに目を輝かせて「やっぱり素敵だわ〜」と言って下さるので、「もしかしたら今日、いや、今日はもう残り時間も殆ど無いから、明日とかに会場にいらして下さるかもしれません」とお伝えした。

すると、「私、明日は用事があって来られないのよ〜」ととても残念そうなNさん。すると、何とその直後に、北村ご夫妻の姿が!まるで、Nさんの願いが通じたとでも言いたくなるような美しいタイミング!おかげで、すぐにご紹介する事ができたのだが、ご夫妻が今回の発表会に来て下さるかどうかは、正直、全く分からなかったのだ。

それが、望まれたタイミングに完璧にシンクロして登場して下さるのだから、北村さんも流石である。あまりに見事に現実化してしまったので、当たり前の出来事のように思えてしまうが、私がその日、ブローチを身につける選択をしなかったり、その作品を目にしたNさんが何も言わなかったり、北村さんが近くに来られる用事がなかったりしたら、この邂逅は生じなかったのだ。

私は、この出来事をきっかけに、他の色々な経験を思い起こしつつ、ある種の法則があるのに気づいた。「何かに注目し、その瞬間にそれを口に出して讃えると、源泉への回路が開かれる」という法則だ。

今回のように劇的かつダイレクトにというケースばかりではないが、振り返ってみると、何かに引きつけられ、注目した時、それがいかに素晴らしいかを讃えていると、何らかの形でその作者や作品、場所などと繋がる事ができて、実際に会えたり、行けたりする事が多いのである。

心にも思っていないことを口先だけで言ってみても、そういう働きがあるとは思えないが、「素敵」「素晴らしい!」と思った時は、即座に口に出してみることを、ぜひ試してみてほしい。仮に何も起こらなかったとしても、誰も嫌な気分になることはないし、即座に口に出すトレーニングと思ってやっているうちに、回路が開く感触がつかめるかもしれない。

身につけると幸せを招くと言われる北村さんの作品展は、間も無く両国にあるギャラリーで開催される。何か感じるものがある方は、ぜひ、北村さんの作品とそれを生み出されている北村さんご自身に、直にアクセスしていただきたいと思う。(D)

太陽の月13日 2・蛇(KIN145)

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