熟睡時の「呼吸」を自覚する

昨夜、眠りに就いてから3時間ほどで”暑くて”目が覚めた。スマホで気温を確認すると4℃。室内だからそれよりは少し高かったと思うが、それでも6~7℃位だったのではないかと思う。別に熱っぽかった訳ではないし体調も普通だったが、最近夜更かしが過ぎていたので、少し早めに寝たのが関係していたかもしれない。

すっかり目が覚めてしまって、交感神経優位状態になっているのがわかったので、このまま起きてしまおうかとも思ったが、起きれば暖房が必要な寒さで、日の出までもまだ大分時間がある。しばらくは考え事をしてやり過ごしていたが、このパターンでは余計眠れなくなるし睡眠リズムが狂うのも嫌なので、もう少し眠るべく別な方針をとる事にした。

横になったまま瞑想に入る時の要領で、緊張の残っている部分を頭から足の方に向けて順番に確認し、その力みを抜いて行く事で、副交感神経が優位になる状態へと導くやり方だ。驚いたのは、顔、特に顎の辺りに無意識に力が入っているのが分かった事。首や肩にも僅かながら力が入っていた。実際、眠っている間もどこかしら力んでいる人は結構多いのでは無いかと思う。

胸の辺りまで来た時点で、すっかり身体は睡眠モードに切り替わっていたが、殆ど身体感覚も無くなりつつあったその時、最大の発見があった。それは「横隔膜」に残るわずかな緊張を自覚した時の事だった。それに気づくと同時にその力みを抜いてみると、途端に呼吸が深くなった。

そして、まるで熟睡している他者の呼吸を観ているかのように、自分の身体が自然に深く呼吸しているのを実感できたのだ。瞑想が深くなった時に近い感覚は何度か味わった経験があるが、熟睡状態に近い自分の身体を自覚できた(と言っても身体感覚は殆ど無い)のは初めてで、「ああ、これでいいのか〜」という驚きに満ちた気づきがあった。

一般にそういう事を意識すると、たちまち違った(緊張が入った)状態に変化してしまうものだが、その時は、完全に眠りに落ちるまでの結構な時間、その状態を味わって心身の状態を見渡す事が出来たのだ。そして、横隔膜がすっかりリラックスして自然で深い呼吸ができている時は、身体のどこにも緊張が無く、心もすっかり解き放たれてしまう事に気づいた。

横隔膜の力みを抜くところまでは作為があったが、ひとたび抜けてしまった後は、自分の身体でありながら自分の身体ではないモノを観ているような感じで、同時にのびのびとした広がりがあり、全てが勝手に展開して行く感じでもあった。「横隔膜こそが要なのではないか〜」などと思いつつ、いつの間にか眠りに落ちたようである。

呼吸に限らず、普段、無意識的に出来ている事に意識を向けると、却って自然な状態からは離れてしまうもの。の稽古でも未だにそれを感じるし、そういう不自然な緊張が解けた状態を生み出せると、道具とも一体化できたような感じがして自由度が劇的に増すのだが、その状態に自在に入れる所には未だ至っていない。

そういう意味でも、今回の体験は大きなヒントになりそうである。まずは、備忘録として体感を記録しておくことにした。(D)

*ドップ画像はカトマンズでうたた寝していた猫

銀河の月18日  7・人(KIN72)

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