素敵な助け舟

【素敵な助け舟】by L

玉川高島屋の中のお気に入りのパンのお店。そこには会えばいつも嬉しくなる、顔なじみの可愛い店員さん達がいるのですが、先日閉店間際に行くと、ご年配のマダムがお買い物中でした。そのお店では、注文したパンを店員さんがケースから取り出してくれます。

マダムは「イチジクのバゲット」を注文。

すると店員さんはなぜかケースから「サツマイモのバゲット」を取り出して、途中で「あっ!間違えました!!」と小さく叫んだ後、トングでそのパンを掴んだまま、ケースに戻そうかどうしようか、しばしオロオロ。

するとマダム、絶妙なタイミングで、
「いいのよ、両方いただくわ。だって美味しいものね。」と助け舟。

やさしい~!
美しい~!

私は嬉しくなってマダムとお顔を合わせてニッコリ。もちろん店員さん達もホッとしてニッコリ。居合わせたみんながハッピーな気持ちに包まれました。

バゲット一つと言うなかれ。
バゲットでできないのなら、他のことでできるわけがないのです。
きっとあのマダムは、普段から寛容さで周りの皆を助けてきたのだと思います。

その日、ますます幸せな気持ちになった私は、お気に入りの天然酵母パンを根こそぎ大人買いしたのは言うまでもありません(笑)。

*こちらは過去のメルマガ記事に加筆修正を加えたものです。

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元記事:https://archives.mag2.com/000018470/20161013012251000.html?l=irq04bc039

”Happy シンクロ Days♪”Vol.64
(青いスペクトルの嵐の年 電気の月23日 11・地球/2016.10.12発行)