美味しいお店はスープから

酵素玄米中心の食事をしているとか、断食について書いたりする事もあるからか、食に関して何か特別なルールを設けているかのように勘違いされがちな私達だが、普段からランチは外食が多いし、美味しいものは何でも好きで、普通にいただいている。

といっても、贅沢さを求めるグルメ趣味みたいなものは全く無く、旅先でも地元の人に愛されているような普段使いのお店を探求するのを楽しみの一つとしている。食に対するこうした考え方だけでなく、美味しいと思えるものもLとほぼ同じなのは、ありがたい事である。

人それぞれの多様さがあるのは自然な事で、誰がスタンダートという事も無いと思うが、あまりに味覚が違う人と一緒に暮らすのは結構大変な事なのではないか、などと余計な想像をしてしまう。

それはさておき、私はある時、外食に関してほぼ間違いの無い法則がある事に気付いた。それは、そのお店で最初に口にするひと口、特にスープの味で殆ど全てが分かるという事だ。スープが単調な味しかしなければその後出てくる料理も全てそうだし、深みと旨みがあれば、注文するメニューに関係なく、全て美味しいというケースが殆どである。

これは、単品のスープだけに限定されるものでなく、ラーメン、うどん、そばのつゆなど、液体ものの殆ど全てに当てはまる法則だと思う。そこに調和した旨みがあれば、その店で出される料理全体の味もまとまっているもの。というか、料理する人のバランス感覚の全てがそこに凝縮されていると言った方が良いのかもしれない。

行きつけのお店でも、その日の料理人の調子が良いか悪いかは、最初の一口で分かる。普段よりしょっぱい時は、おそらく前夜飲み過ぎたか疲れているかで、全体に塩気が強くなるし、調子が良い時は、味だけでなく、見た目も美しく盛り上がった雰囲気があるものなのだ。

従って、初めて訪れたお店でも、スープをひと口飲めば、おおよその実力は分かるのである。これは、もしかしたら、食べ物だけでなく、何かに出会う時に共通して言えることなのかもしれない。つまり、最初の印象は、本質的には取り繕えるものではなく、それそのものがそのまま滲みでてしまうという事。

もちろん、受取手の情報チャンネルが限定的だったり単調だったりすれば、ごまかしも効くと思うが、全体を包括的にキャッチする感性を持つ人には、結局、隠しようが無いのではないかと思う。そう思うと、下手に取り繕うような事はせず、堂々としていればいいじゃないか、という事になる。

スープからいきなり話が飛躍してしまったが、要は「ブチャラティに汗を舐められたら隠し事はできない」という事だ。ジョジョファン以外には、余計謎が深まっただけだと思うが、あまり真面目に考えすぎず、まずは美味しいスープでも飲んで気持ちを楽にしてもらいたい。(D)

*写真は中華の1枚以外はトップ画像含め全てスープ王国ポーランドのもの

月の月21日 10・風(KIN62)

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