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赤い磁気の月の年(2006.7.26 - 2007.7.25)

■スペクトルの月9日(G5/10)  KIN237  赤い電気の地球「スピリチュアルGW」(by D)

風のウェイブスペル(WS)と完全にシンクロした今年のGW、皆様はいかが過されただろうか。私達は、例年通り「新体道の春の大会(2泊3日)」に参加しつつ、その前後は、護国寺で行われた「チベット・スピリチュアル・フェスティバル」でボランティアをして、このスピリチュアルなWSを堪能していた。

芦ノ湖畔で行われる春の大会は、箱根の新緑パワーが漲っていて、それだけで身体に氣が満ち溢れてくる感じだったが、今年は新体道の大先輩でドラマーの羽田昌二さんECOの参加もあって、非常に面白い体験をさせてもらった。初日、インストラクターチームがコラボした時の動きが凄くて、「これは何か素敵な事が起きている」という印象を受けたが、翌日の稽古の中で、実際にドラムのリズムと共に動いてみると、生命の深い部分に訴える打楽器の力を実感する事ができて、なるほど!と身体で納得した。

また、今年は日本研修センターの武島一鶴先生が講演をして下さったのだが、これがまた実に素晴らしかった。何かあると、すぐ誰かのせいにしてしまう方(ってもしかして私?)は、是非先生のご著書『問題は我にあり』(日本研修センター)をお薦めしたい。ところで、この武島先生もまた、実はベテラン新体道イストであり、毎年この春の大会に参加されていて、直接お話もしていたのだが、かつて世界平和記念聖堂(広島)の主任司祭も務められていた事については、今回まで全く知らずにいた。

世界平和記念聖堂と言えば、昨秋、広島国際平和会議が行われた際に初めて訪れ、デズモント・ツツ大主教の感動的なメッセージなどを聞いた場所だが(自己存在の月「広島2006ダイジェスト」参照)、そこの司祭を務められていた方と、既に何度も接触しながら、このタイミングまで知らなかったのも、ひとつのシンクロと言って良いだろう。結局、知るべき時に知る事になるのだ。大会については、他にも沢山書きたい事はあるが、長くなるので最後にひと言だけ。創始者の青木先生もお見えになるこの大会、新体道の稽古人なら、あるいは新体道に興味を持っている人なら、一年に一度のこの時だけでも、時間を作って参加する事を強くお薦めしたい。それ位パワフルで価値のある場だと思う。

さて、護国寺についても山のように書きたい事はあるが、イベントの様子については、写真付きでブログに書いている人もかなりいるようなので、それらを検索して頂くとして、ここでは、ボランティアに参加した事で出会えたシンクロにについて、2.3触れてみたいと思う。最終日のKIN233(G5/6)、全てのイベントが終了し、諸々の片付けも終わった所で、ボランティアスタッフ(この時いたのは50名位だが関わった方はもっといる)の打ち上げがあった。思いがけず、チャド・リンポチェやゾンカル・チョーデ寺の僧侶達もいらして、とても和やかでハッピーな時間が生み出された。

最初スタッフだけで適当に着席し、後からお坊さん達らが着席されたのだが、私達のテーブルのお誕生席の位置には、チベットハウスのチョペ代表が来られたので、日中、会場で手にしたばかりのサイン入りのご著書『万物の本質-ダライ・ラマの智慧とともに生き延びた半世紀』(オープンセンス)の写真を見ながら、色々とお話を伺う事が出来た。2004年にオーストラリアで発刊されたものの翻訳本だが、最初の方に、「2007年4月23日成田にて」という脚注の入ったダライ・ラマ法王との2ショット写真が出ているから(おそらくトランジット時のものだろう)、本当に出来たてのホヤホヤだというのが分かる。

私達がチョペ代表のアドバイスで行く事になった聖なる湖・ツォペマや、そこで大変お世話になったA・テンジンも登場していて、その事についても書いた拙著『シンクロニック・ジャーニー』が、間もなく発刊されるというこのタイミングに、チョペ代表の本も出版されたのには、ご縁を感じざるを得なかった。しかも、何と本が出来上がってきた前日5/5がチョペ代表のお誕生日でもあったというではないか!私達のテーブルのお誕生席に座ったのも偶然ではなかったようだ。

するとそこに、あるスタッフが用意していたお誕生ケーキが登場!皆でハッピーバースデイを歌ってお祝いする事になった。嬉しいサプライズに、代表の顔もいつになく緩んでいる。ケーキは全員に取り分けられたが、代表と同じテーブルにいた私達は、ラッキーな事に、ご本人自らがシェアして下さったケーキを一緒に頂いた。さらに代表は「Happy Birthday Chope」のチョコプレートも分けて、L には「Happy」の部分を、Dには「pe」の部分を下さったのだった。喜びを分ち合って下さるその気持ちが、余計にケーキを美味しく感じさせてくれた。

ところで、今回、数あるチベット寺院の中で、何故、ゾンカル・チョーデ寺が選ばれたのか。このお寺が、伝統的にチャム(舞踏)や砂マンダラなどの儀礼に優れている事と、今回灌頂や護摩を担当されたナムギャル寺のチャド・リンポチェが、その転生の系譜の中で密接に関係したお寺だというのが主な理由だったようだが、興味深い事に、もう一つ別な次元でも深い繋がりがあった事を、チョーデ寺の僧が語ってくれた。それは、チョーデ寺と護国寺との共通点についてであった。

もともとチベットの国王と関係が深く(特にサキャ派が国を治めていた時代で、その後、ダライ・ラマ5世の時にゲルク派となったらしい)、国民の健康祈願をするために薬師如来をまつっていたというチョーデ寺は、徳川幕府と関係が深く、やはり薬師如来をまつってきた護国寺と、歴史的な背景が似ているのだった。そいうご縁の中で、今回、薬師如来の砂マンダラがつくられ、灌頂が行われたのだから、誠に「縁起が良かった」という訳である。そこに、ピッタリ重なるように誕生日がやってきて、本も出版されたチョペ代表にしてみれば、シンクロ率400%位の喜びがあったのかもしれない。

だが、おそらく代表も僧侶達も、一番嬉しかったのは、日本の多くの(それも想像していたよりも大幅に沢山の)人々に、チベットの文化や宗教、そして、現在チベットの人々が置かれている立場を知ってもらえた事ではないかと思う。チベット・スピリチュアル・フェスティバルは、昨日から札幌でも開催されている。北海道の方々、あるいはこの季節の北海道に旅される方々も、是非、この類希なるチャンスを逃さず、会場に足を運んでみて頂きたい。きっと良いご縁を結べる事だろう。

■スペクトルの月10日(G5/11)  KIN238  白い自己存在の鏡 「ガイアフィンフォニー第6番」(by L)

ガイアシンフォニー第6番〜全ての存在は響きあっている」を観てきた。
ガイアシンフォニーは、第1番からずっとリアルタイムで観つづけて来たこともあり、それぞれに思い出深いものがある。昨年、龍村監督が新体道の合宿にゲストでお見えになった時には、撮影の真っ最中と伺っていたが、完成した第6番、とても良かった。これからご覧になる方のために詳しい内容は書かないでおくけれど、ちょっとだけ感想を書くと、私は、音というよりは音楽を通して現れて来るものが好きなのだなーと大いに実感。音と音楽って、全然ちがうものだと思う。 サントラ盤はホントにお薦め。関係無いですが、この映画を観てからというもの、我が家ではDがクジラの歌を真似て歌いまくっている。

■スペクトルの月21日(G5/22)  KIN249  赤い月の月「4カメ」(by D)

「13の月の暦」では、今週は、第4四半期(分)の第4週目に当たる。そのせいかどうかは知らないが、週始めの15日(G16日)と週の締め日である21日(G22日)の両日、多摩川河畔の兵庫島公園にあるひょうたん池の同じ岩の上に、4匹の亀が仲良くひしめいているのを目にしてしまった。同じ岩に4匹というのはかなり珍しく(最高記録は今のところ5匹だったと思うが)、それも、これだけ近い間隔で目にしたのは、多分初めてではないかと思う。また、以前は複数の岩に分散していたり、別の特定の岩に2、3匹固まっていたりするのが常だったが、ここ最近は、殆どその岩ばかりに集中しているので、どうやら今は、そこが彼らのホットスポットになっているようだ。

 
それはさておき、亀の甲羅が13個に分かれている事は、このダイアリーでも何度か触れてきた。13×4=52は、一年の週の数であり、また、「13の月の暦」やマヤ暦において、還暦を示す年数でもある(260日暦と365日暦の最小公倍数)。従って、ひとつの岩に4亀という図を見ると、1年とか一巡りとかいう事を示唆しているように思えてしまうのだ。あるいはドリームスペルをご存知の方には、「城」という52日の単位が思い浮かべられるかもしれない。それでどうだという事は何も無いのだが(笑)、暦ユーザーとしては、「時間の担い手」とされる亀を、こうして身近に見られる事に、ささやかな喜びを感じるのである。
 
そう言えば、先刻、予定より大幅に遅れてメルマガを配信した。いつも読んで下さっている読者の皆様には申し訳ないのだが、本当は2、3週間位前に出すつもりでいたのが、ノビノビになって今日になってしまったのだった。しかし、おかげで楽しいシンクロをまた一つお知らせ出来る事になった。時計に基準を置くグレゴリアンな時間感覚では、5/22を44分程越えてしまってはいたものの、床に就く前は前日の続きとユルく思っている私としては、522名の読者の方に向けて配信できた日付が、十分5/22の範囲に収まっていたのだ。そして、「13の月の暦」的には明日から(時計的には今日から)、第44週目に入る。ちなみに週のコドンも44だ。
 
メルマガは、「即時配信」というボタンを押しても少しタイムラグがあるので、仮にある時間を狙ってみても、なかなか希望した通りにはならない。だからこそ、適当に押した結果がこういう時間になると、これまた何となく嬉しいのである。そういう気持ちで床に就くと幸せな夢が見られるし、寝起きも良い。別にシンクロで無くても良いのだが、何かホッとする瞬間や、フッと気持ちが楽しくなる時間を見つけ出せれば、現代人の多くも、睡眠薬を必要としなくなるように思えるのだが、いかがだろうか。

■スペクトルの月24日(G5/25)  KIN252  黄色い倍音の人「雨の日のマントラ」(by L)

「私は太陽だ、私は明るい。」・・・今日みたいな暗い雨の日は、心でそう言いながらベッドを出る。すると、たとえ天気がどうであれ、私の心は瞬間に晴れる。(そう言ったからといって雨が上がるわけではないし、明るい朝の方が嬉しいに決まっている。でもね、空が暗かろうが雨が降ろうが、それで自分の心を暗くさせたりしない。)

言葉の力って大きいよね。特に、自分が自分に向かって、繰り返し言う言葉の力は大きい。数十年前、新体道を始めたばかりの頃のNマダムは、虚弱体質で毎朝起き上がる事さえ大変だったらしい。そして、青木先生はそんなNマダムに「『私は太陽だ。私は明るい。』・・・いつも自分にそう言いなさい。」と教えられたそう。(虚弱体質だなんて、現在のNマダムからは絶対に想像できない。それどころか、Nマダムは〜コッソリ書くと、現在70歳代中頃にさしかかるはずだが〜50歳代にしか見えない若々しさ・美しさだし、ただそこにいるだけで、全方向に輝きのオーラを放射しまくっている。明るいなんてものではなく「太陽が人になったらこんな感じ?」と思わせる様な方だ。)

人は、自分が自分に対して言う言葉によって育てられるのかも。
「私は太陽だ、私は明るい。」と言っていると、暗くなんて、(なりたくても)なれないね。いつだったかは忘れたが、敬愛するNマダムにこのエピソードを伺って以来、それは私の、特に雨の日のマントラになった。ちなみに、Nマダムの銀河の署名は「黄色い太陽の太陽」(ちょっと出来過ぎ。)

■スペクトルの月26日(G5/27)  KIN254  白い共振の魔法使い「鉄舟と桜あんぱん」(by L)

ある博物館からご招待を受け、Dも私も只今作品の制作中である。もちろん、私達だけではなく、指名を受けた他の書道仲間達も一緒に、全員がそれぞれ異なるフザンの臨書作品を仕上げる。(自分の作品はともかく)全作品が並ぶ様子を想像するだけで、その迫力にムズムズ、ソワソワしてくる。(だってホントに凄い手本ばかりなんだもん!)まだほとんど手つかずであるが、提出まで、あと僅か2週間。

書の作品を仕上げるというのは、音楽で言うとレコーディングの様なものだと思う。私の今までの作品は、(コンペや発表会も含めて)全てプライベート・レコーディングに近い。それぞの作品に、その時々の自分の有りようをそのまま凝縮して置いて来る私小説の様なもの。つまり自分の為の作品、自護体だ。もちろんそれも悪くはない。でも、プロの仕事とアマチュアの作品の境界線は、多分その辺にある。


ところで、あんぱんで有名な「銀座木村屋」の大看板は、かの山岡鉄舟の揮毫である。・・・剣術や書の達人でもあった鉄舟とあんぱん。この組み合わせ、常々不思議に思っていたが、やはりちゃんと理由(縁)があった。HPに詳しいが、銀座木村屋は、鉄舟のアドバイスにより、お花見に行かれる際の明治天皇に「桜あんぱん」を献上。そして明治天皇・皇后は桜あんぱんを大変喜ばれたという。大看板もその当時(約130年前)からのもので、チョンマゲを結っていたこともある鉄舟が書いていたという訳。

そして。実は私は、大変光栄な事にネパールの木村さんから看板を頼まれているのだった。ベーカリーにあんぱんはあるのだろうか?などと妄想にふけっている場合ではない。さあ、とにかく仕事を始めよう!(こちらも制作期間はあと2週間!これからちょっと籠って集中します。

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