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白い月の魔法使いの年(2007.7.26 - 2008.7.25)

■共振の月19日(G1/28)  KIN240 黄色い律動の太陽 「誕生日月間」(by L)

今月は、何を隠そう私の誕生日月間。それだけでなく、今年は銀河の誕生日も一緒。やはり何か特別な収束感がある。

毎年冬休みは、世間のお正月や宴会モードを少し離れて隠遁モードに入る私たち。(と言っても冬眠とかではないのよ。この時期は、普段気になっている事を集中してバリバリこなすのにピッタリなの。社交的なことでは不義理をしてしまう事も多々あるけれど。自分の人生に不義理をしないと決めている。)

例えば今年は、ちょっとだけ書くと、NPOクリカの書類等をまとめつつ(結構沢山ある)、リビングとキッチンのプチ改装と整理をし、酵素断食で調子を整え(正月以前に既に過食も限界!)、早朝の河原で集中エクササイズ・・・等々、内側も外側も平成20年の活動に備えて自分たちの状態を整えるリトリートの時間に充てていた。でも日記がちょっとご無沙汰になってしまったので、最近の事を自分用のメモに書いておこうと思う。

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・律動の月24日(1/5)

時空のサーファークラス」のスタート(参加の皆さま、いつもありがとうございます)。
このクラス、以前は中目黒で行っていたのだけれど一昨年から等々力に。新しい会場は駅にも近いしとても便利。等々力渓谷や面白いスポットもたくさんあって大変気に入っている。ここ数年、我が家の初詣は氏神様である玉川神社なのだけれど、神社と会場はすぐ近く。この会場も玉川神社のご縁♪と感謝しつつ、 この日の「シンクロ・カフェタイム」では、お正月仕様カメの形のお煎餅(亀屋万年堂の・笑)をお振る舞い。

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・律動の月25日(1/6)

リーディング・セッションのスタート。
今年最初は九州天草からのお客さま。ご遠方から本当に本当にありがとうございます。寒い冬に南の風を運んで頂き、とても嬉しい気持ちになりました。ちなみに今日は、パレンケのパカル王の墓の開かれたキン。白い惑星の鏡。

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・律動の月26日(1/7)

早起き。30分程電車に揺られ友人夫妻宅でブランチ。
先月お引っ越しした彼らの元へ、今日はハウスウォーミングのお祝いにね。(レンズ豆のスープ絶品でした。忙しいのにおもてなしホントにありがとう〜。)お食事を頂いたあとは、午後からの来客のため急いでニコタマにトンボ帰り。友人宅で過ごしたのは正味1時間強かな?
なぜ慌ただしく平日午前にブランチか?それは全員の時間がピンスポットでココだけ合ったから。「いつか会おう」とか「いつでも会える」なんてのは私の辞書には無い(キッパリ)んだよ。本当に会いたければ、今時間を作って会おうと思う。人生にはいつも”あとちょっと”の情熱が必要。いっぱいじゃなくてもいいから。

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・律動の月27日、28日(1/8・9)

ひたすらリーディングのお客さまをお迎えする。
久しぶりの方も初めての方も、どうも有難うございます。

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・共振の月1日(1/10)

書道の初稽古。
今回は書き初め。私は「一切如来」、Dは「一切光明」を半切の紙に書く。山の様に課題作品を持って行って本科を終了させて頂いたのは去年の初稽古だったけれど、それにひきかえ今年は身一つ(先生ごめんなさい)。隠遁期間中にバーーーン!と五百枚くらい束で般若心経を書けると良かったのですが。

ちなみに今日は、美輪明宏さんとスティングの祝・銀河のお誕生日。KIN222/白い磁気の風。風のウェイブスペルの13日間の始まりだよ。そして私はその10日目の担当。Dにも話したこと無いけ ど実は私は自分のウェイブスペルのテーマ曲を決めてるの。
ふふ♪「聖者が街にやって来る」Byサッチモ。今日からは〜I want to be in that number〜♪なんて鼻歌うたって過ごす13日間なのですよ。

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・共振の月2日、3日(1/11・12)

ひたすらお客さまをお迎えする(再会のお顔が多い。みんな素敵な笑顔だな)。
そのため、3日午前の瞑想カレッジをちょっとだけ早退。気配を消し、忍者みたいにソーッと教室を後にしたので、私たちがいなくなった事に気付かないクラスメイトも多かったみたい。生で新年のご挨拶をしようと待ち構えていた方々から、あとで避難轟々(うそ。でもちょっとホント)のメール。ごめんなさい。これでも私は仕事の鬼なのであーる。

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・共振の月4日(1/13)

代官山でチベット人の友人の結婚祝賀ランチパーティー。
かつて私は、会場のモンスーン・カフェの近所に住んでいた。だからこの界隈は古巣でとても親しみのあるエリア。パーティーには友人のお兄さんのツェワンさんが急遽ネパールから駆けつけていらした。カトマンズの日本大使館の正月休みの関係でビザ発給がギリギリになり、今朝早く成田に到着したばかりなのですって。(こういう間に合いっぷり、このタイミング、見事と言う他なし。チベタン・マジックだわ。)私たちが昨年ネパールを訪問した際も、彼には本当にお世話になったし、クリカ・ スカラーシップのことでも、あれ以降いろいろ相談に乗ってもらっている。4ヶ月ぶりに東京で再会できるなんて何だか夢のようだ。会場を去るゲストの一人一人 に、目立たない場所でそっとカタを捧げる彼の姿に、じーんと胸が熱くなってしまった。妹の幸せに感謝するお兄さんの姿がそこにあった。

 
 
★今日は和服の友人夫妻。決まってるね。
★モモチェンガの岩佐監督、そしてC嬢(ボーダーでばったり会ったね)と。

パーティーのあとは、旧山手通りを散歩し(この日は結婚式が多かった。お日柄が良いのでしょうね)友人たちと魅惑のビストロ・パッションでお茶。私はケーキはパス。のはずだったが、Dに選んだ胡桃のミルフィーユが素晴らしいらしかったので少しだけお味見。そして、たかちゃんの「カオ」でレストラン・パッションのメインダイニングルームを見学させていただく。17世紀の暖炉がすごい迫力。美しいものには真実の力があるね。

 
★大当たりの胡桃のミルフィーユ。絶品。

その後、代官山駅近くで、奈良県主催の観光イベントに引寄せられ、今年の干支である「子」という文字を飛び込みで書く。普段あまりこういう事に積極的とは言えない私たち。でも、たまたま居合わせた全員が書法塾生だったのでね、縁ですしね。書かせて頂きました。

 
★外から見ると、こんな感じの会場でした。★で、仲良く手を繋いだ「子」の字を書く。

そして、夕方帰宅すると、カレーペーストのプレゼントが届く。キャー!!喜び勇んで、教えて頂いたレシピに従いイエローカレー(マアッサマン・カレー)を作る。どうもありがとう〜。我ながら上出来!今日は、モンスーン・カフェでもカレーを頂き、そして夕食にも大鍋でカレーを作った・・・今更だけど私たちってホントにカレースキだよね。

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・共振の月5日(1/14)

(何歳のとかは書けない)誕生日。
今日お見えになった新潟と葉山のお客さまから嬉しい贈り物を頂く。(N姫、あなたは素晴らしいわ。こんなカードを誰かに贈ることができるなんて。あなたの存在がすでに世の贈り物よ。私も丁寧に生きようという気持ちを刺激されます。本当にありがとう。)二人とも優しい人たちだな。心がフワフワに柔らかくなった。


★N姫からの鳩のカードは、パーマネント・コレクションもの。

さて。夜はDとお約束の「伝」の鍋。最高幸せでおいしい時間だった。
それにしても私からの誕生日ディナーのリクエストは、やっぱり温かい鍋になっちゃうわね(冬生まれだから仕方ないのよ、オサレでなくてごめんなさーい)。

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・共振の月6日〜8日(1/15〜17)

新体道瞑想クラス初稽古。
そしてひたすらお客さま。いらして下さりありがとうございました。

あ。そうだ。8日朝一でタマタカのスペシャル・デイズへ。アンティク・バティックでバーンとブラウス6枚大人買い。完璧私のラインだもん、これ買わずして何を買う? お気に入りを一生大切に着るんだ。(話しはそれるが、ここの店長さんはそれは美しくて素晴らしい人。生ける宝石みたいなの。私が男だったら絶対に熱をあげてるであろう。)そしてMAXでセーター(ソウルには無かったバージョン)などをゲットし、朝の30分で今年のバーゲン終了。お買物で迷う事って殆ど無いね。

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・共振の月9日(1/18)

NPO関係で世田谷法務局へ@松陰神社前。
法務局への野暮用って実はすごくお楽しみ。だって松陰神社には「贋作インドカリーマシバシイネツルカモ」と「カフェ・ロッタ」があるんからね。書類準備や各種ペーパーワークには気合がいるけれど、気分は「カレー&カフェのついで♪」よね。もちろん松陰神社にもお参りします。松陰神社今年初の御神籤は、一番大吉(やったー)。 それにしても毎回驚くけれど、松陰先生30歳よ、刑死された時。氣が遠くなるほどお若いよね。夕方帰宅して、たかちゃんのフットケアーで極楽、極楽。いつも本当にありがとう。

 
★カフェ・ロッタ名物。これはDの似顔絵。女の子には女の子の絵が来ます。


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・共振の月10日(1/19)

銀河の誕生日。7:7::7:7のお披露目会で駒込へ。
Dが書いてくれる予定なので詳細は省くけれど、ラマ・ケツン・サンポ縁(ゆかり)の六義園に行くことができ大変満足。願いが一つ叶った日。
お披露目会で久々に会った芳美ちゃんの水晶の話しがすごかった。13年間、隠され埋められていた彼女の宝物である巨大な水晶が、あるタイミングで掘り起こされ、失われた時間とともに彼女の元に戻って来たという話。・・・これってまさに埋蔵教じゃーーーん!聞いていて胸がドキドキした。そしてタツさんのおでこのハート形の傷(お風呂で擦っただけらしいが)に言葉を無くす。・・・すごし!


★飛行機雲/六義園。

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・共振の月11日(1/20)

朋あり遠方より来る。
お客さまを迎える前のほんのひととき、Tちゃんと無理矢理時間あわせてランチ。というか、遠くから会いに来てくれて本当にありがとう。24日ちがいの同い年の私たち。会えればいつもガールズトーク炸裂!それにしてもTちゃんのクリクリお目目!それにしても私の眠すぎる顔!このあと私はお客さまとの濃い時間。Tちゃんはひたすらドライブ。7時間後、関西に着いた彼女からメールが届いた。今夜は港を見ながら中華なんだって。いいね。Tちゃん。また会おうね。

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・共振の月12日(1/21)

ツェワンさんニコタマに来る。
昨年ネパールを共に旅した、たかちゃん、ゆうこりんと、先週から東京入りしているツェワンさんと、皆で一緒に寿司ランチ。ホントに沢山食べて、ホントに沢山笑った。
コーヒーの後は、昨年から計画中の、クリカ・スカラーシップ(ネパール在住のチベット人の子供達への奨学金)ことで、
我が家でツェワンさんと膝つき合わせてミーティング。とても良い話し合いができ、大変良いスタートが切れそう。近々皆さんにも嬉しいご報告が出来ると思います。いつもありがとう。そしてツェワンさん、風邪っぴきにもかかわらず、今日もどうもありがとう。電車の乗換もあるし東京は人が多いからお家まで送ろうか?との申し出に、「ぜーんぜん大丈夫。街を見て散歩しながら帰るよ」と飄々とニコタマを去る。遊牧の民のDNAを感じたね。


★予報は雪。おでこが凍りそうな位寒かったけど皆でいたら暖かいね。

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・共振の月13日(1/22)

プイライベートレッスン初稽古。
なーのーにー、私ってば何も書いていないではないか。これではレッスンに行けないではないか。逃げも隠れも出来ないではないかプライベートレッスンなんだから、うー・・・ というわけで、夜明け前に起きベイフツを手本に出掛けるまでに半切10枚書く。今日の朝日は美しかった。最近書く時にはある事を思おうと決めた(内容は秘密)。それはやはり字にも出てしまうのだな。面白い。家に帰ると、私のいない間にDが全紙に「光明」を書いていた。神々しいの一言。作品見るとその人がわかるよね。Dって(いまさらだけど)本当に良き人だなと感動。滝に入ってた時と同じものを感じたよ。


★こんな色を見られるのは、本当に日の出の瞬間だけ。

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・共振の月14日(1/23)

初雪。
多摩川の雪景色を眺めつつ、一日中ペーパーワーク。ツェワンさんとのミーティング結果を取りまとめて書類を作り、同時にそれをひたすら英訳。今準備できれば、彼に直接ネパールに持ち帰ってもらえるからね。こういうタイミングは逃してはいけないんだ。

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・共振の月15日(1/24)

13の月の暦では一年の折り返し。後半の始まりの日。
Mさんから美しいルンタのカードが届く。見ただけで嬉しくなるメッセージ。全体から暖かくて大きい、優しいエネルギーを感じる。思いやりのある人だなー。


★五色のルンタ。祈りの旗。

夜はツェワンさんを伴い書法塾。今日の純子さんと私のお題は「春眠不覚暁」。レッスン後はみんなでベトナム料理に。素晴らしい先生&仲間達に囲まれている幸せを感じつつ、美味しくてちょっと食べ過ぎ。そういえば、今日は田園都市線が2回も大変だったみたい。私たちは、夕方は三茶からバスに即乗換えて事なきを得、帰りは遅い時間だったお陰で、知らないうちに混乱を回避できていた。ついていた。

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・共振の月16日(1/25)

久々に羅漢でオフィスワーク&打合せ。
関係無いが、昔の資料とかを見ると、よくこんなにも仕事が出来ていたな、ホントに自分がやっていたのだろうかと思ってビビる時がある。


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・共振の月17日(1/26)

この日もたくさんのお客さま。素敵な方々との出会いに感謝。
しかしこのまま行くとオーバーワークかな? ・・・こんな時は、すかさずウォーターセラピー。夕方Dに波動測定を依頼し、私だけのお水(ウォーターレメディー/波動水)を作ってもらう。これは本当に効くんだよね。身体だけでなく、心も魂も整えてくれる。早速飲み始めたので明日が楽しみ。

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・共振の月18日(1/27)

そして、お水が効いた私はすごい事になった。
色々渋滞していた感があらゆるレベルで多次元的にすっかり消えてしまったよ!
まあ昨日までも悪くはなかった。100%じゃないけど。でも悪くはないから返って中途半端。で、何が中途半端なのかもわからない。うまく表現できないけれど、目に見えないガラスの天井に阻まれて、その向こうの大空にリーチできないでいるような感じ。でも、あれもこれも今日全てスッキリしてしまったよ!いずれ書くつもりだけれど隠遁中に読んだ断食博士・甲田先生の健康道の本もとても良かったね。

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・・・そして、これを書いている今日は19日(1/28)。

お水のおかげで絶好調の私は、ここまでの日記を取りあえずダーっと一気に書けてしまったね。
ところで明日はDの銀河の誕生日なのだけど、お祝いはやっぱりカレーかな。


■共振の月22日(G1/31)  KIN243 青い太陽の夜 「アース」(by L)

映画「アース」を観て来たよ。既にBBCなどで観た映像も含まれてはいたけれど、とても良かった。

状況が許す限り、私は絶対に映画館派。映像作品は映画館の巨大スクリーンで観たいと思う。映像の中に入ってしまう感覚、何か素晴らしいものに圧倒される感覚を味わえるのが大好きなのだ。それに、作品制作者たちに対する敬意を払うためにも、物理的(笑)に自分を小さくできる方が良い。「アース」はまさに劇場向けの作品。おすすめ!

余談だけれど、そんな私なので(記録用や学習用、大好き映画永久保存版等を除いて)家にDVDやビデオは無いし、今もって近所のレンタル店の会員にもなっていない(かなりの時代遅れと言える)。少し前、友人Nちゃんおすすめの「カンフーマージャン」を借りに行った事があったが、そこに無かったのでその時も会員になる機会を逸した。そうしたら何と、後日NちゃんがDVDを自分で買って貸してくれたのには吃驚!&感激!してしまった。・・・将来カンフーマージャンのことを忘れる事はあっても、Nちゃんの心意気は忘れないと思う。

映画館で予告パンフたちを手にし、次に観ようと決めたのは「Mr.Magorium's Wonder Emporium/マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」。
この店のおもちゃ達はオーナーの魔法で生きているのですって。子供向けの映画かもしれないけれどそんな事はいいの。だって、ダスティン・ホフマン扮するおもちゃ屋オーナーのマゴリアムおじさんは御年243歳で、今日はKIN243だから!

★追記:
ケニアは私の行ってみたい国の一つなのだけど
、大変な事になっているね。ニュースでチラリと映像見たりはしていたけど、このサイト読んでビックリしたよ。
ケニアから→「獣の女医 in アフリカ


■共振の月25日(G2/3)  KIN246 白い水晶の世界の橋渡し 「雪の節分」(by L)

節分の朝、起きると多摩川も兵庫島も一面の銀世界・・・。今日は午後から数組お客様の予定。どの方もどうか氣をつけていらしてくださいね、と祈りつつ。
そういえば、ある友人は今日から大島に行くと言っていたけれど、雪の日に船は出るのかな?海に振る雪はどんな感じかな?スペシャルな節分を過ごしてね。


★背高のっぽの樹には、
いつも白鷺たちが群れている。春は一番遅く葉っぱを出し、秋は一番早く落葉する、まるで重役出勤の樹。

昨日の瞑想カレッジは慈悲の雨が降りそそぎ、素晴らしい!の一言だった。瞑想中、私の未来の作品を見てしまい、「こんな風になるわけ??」とちょっと驚いた。カレッジのあとのランチ。渋谷ではお気に入りのBIOcafe@スペイン坂。ここで出してくれる食事はとっても素敵!パンもスイーツも、本気でヘルシー、しかも美しい。これで接客のプロがいたならこのカフェは最強だ!と、いつも思わず応援のエネルギーを送る。


★そしてやっぱり二人揃って週末限定の玄米薬膳カレー(一応メニューを見るが無論そうなる)。

■共振の月28日(G2/6)  KIN249  赤い月の月 「2012年の冬至」(by D)

ここ数年、2012年ものの本をよく見かけるようになった。おそらく、これからしばらくも、まだ増え続けるだろう。何故なら、その背景には、神秘的に語られる事が多いマヤ文明が関係しており、現在の急激な気候変動や環境悪化にも見事にマッチしている上、少なくとも2012年までは、終末論(ノストラダムス系)や救済論(アセンション系)が好きな人々に向けての良い商売にもなるからだ。かくいう私も、12年程前から2012年にはそれなりに注目して来たので、何か出るとザッと目を通す事位はしている。ただ、「暦の終わり=世界の終わり」とか、「ある人達だけが助かる」みたいな安直なものはスルーしているし、既出アイディアの焼き直しにしか見えない(それを最初に読む人には新鮮だろうが)ものにも興味は湧かない。

結局、本が登場した時系列なども考慮すると、2012年ものの流行の源は、ホゼ・アグエイアスが1987年に米国で出した『マヤン・ファクター』に行き着いてしまうような気がする。実際、最近入手した『2012地球大異変』(以下、地球大異変)の中で、著者のローレンス・E・ジョセフは「2012年に関して誰よりも世の中を変えたあの著者・・・」とホゼの事を書いているし、結論もホゼの論調と大差ない点が、その事を証明しているように思える。もちろん、それ以前に、古代マヤで使われていた長期暦(約5125年もの長さをカウントするもの)に関する考古学的な研究から、グレゴリオ暦との対応関係が見いだされていたのは、言うまでも無い。

今も伝統の知恵を継承しているというマヤのシャーマン達の中には、学者達の見解を快く思っていない者も結構いるらしいが、2012年12月21日(~23日諸説あり)という日付を用いて、何らかのメッセージを世に伝えようとする限りは、彼らもまた、学者達の研究成果を都合良く使っている事に成りはしないだろうか。それと、この手の本を読む時に注意しておいた方が良いのは、もともと単一のオリジナル・マヤ暦だとか、単一のマヤ族というものは存在しないという点だ。少し調べれば分かる事だが、こういう前提を抜きに、あるひとつの方向からだけ2012年やマヤの情報に触れると、後々混乱する事になるだろう。

さて、前置きが長くなったが、先のLの銀河の誕生日(KIN231=G1/19)に、前出のホゼが発表した銀河ツール『7:7::7:7』(以下7777)の日本語版完成を祝して、お披露目会が行われた。このツール、まさに2012年の冬至に焦点を合わせたもので、ツォルキン7列目の7の音の日、KIN137とも密接に関係しているのだが、ある特殊な見方では、今月(共振の月)全体がKIN137と対応しているので、実に見事なタイミングで開催されたと言える。そのせいか、確かに当日は、様々なシンクロがあった。

制作スタッフに名前を連ねていながら、実質殆どお役に立てていなかったのと、このツールに関係するチベット仏教の「虹の体」について、2ヶ月前に急遽来日されたラマ・ケツン・サンポ(以下ラマ)から興味深いお話を伺ったばかりだったので、会の準備が進められる中で、私は、冨田さんによる概要説明、わいあーさんによるメインの解説に続き、付録部分&「パドマサンバヴァと虹の身体」についての話をする事を申し出ていた。

このツールは、『13の月の暦』をべースにしながらも、主に以下の3つの分野に強い影響を受けている。マヤのチラム・バラムの伝統、チベット仏教ニンマ派の教え、そしてロシア科学アカデミーの地質学者・ドゥミトリエフによるプラズマ宇宙モデルがそれである。7(共振)の月7日、ツォルキン7列目の「7・星」の日(まさに7777)、私は、書店で『地球大異変』を初めてじっくり見てみる事にした。少し前に本屋に並び始めたのは知っていたのだが、「また便乗本か」とあまり気にしていなかったのだ。ところが、良く見るとこの本、NHK出版から出ているではないか。珍しい事もあるものだと思いつつパラパラめくると、何と『7:7::7:7』に登場するドゥミトリエフ(本書ではドミートリエフ)の研究が、かなりのページを割いて取り上げられていた。しかも発行日(2007・12・20)は、7777において、2012年の冬至を含む「時間をはずした月」とシンクロするKIN201だ。

今まで注目される事が殆ど無かったこのロシア人科学者(あるいはその先人)の研究について触れられているだけでも価値のある本だと思えたが、それをお披露目会の3日前に知るのだから面白い(お陰で本書を紹介する事が出来た)。おそらく、彼について書かれた日本語の文献は、本書と7777のマニュアル位ではないかと思う。

会の直前まで殆ど準備が出来ずにいた私は、前日、ラマの著書『知恵の遥かな頂』に目を通しつつ、初めて会場付近の地図を確認した。驚いた事に、会場は駒込の六義園のすぐ近くだった!というのも、『知恵の遥かな頂』の第13章(最終章)のタイトルは「六義園のカモ」なのだ。随分前にこの本を読んだ時も、「六義園ってどこにあるのだろう」と思いつつ、結局調べないまま放置していたので、この本を参考資料にして話をするその日に側に行けるなんて、こんな巡り合わせは無いだろうと興奮した。そこで、当日、少し早めに駒込に行って、実際に六義園を散歩してみた。よく手入れされた素晴らしい公園で、中央の池には、実際に様々な種類のカモ達がいた。そのうち2羽ずつが対になって、池の一点でクルクルと太極図を描くように回転し始め、私達がその場を去るまで延々と回り続けていた。

その後、ランチを終えて会場に向かう途中、「東洋文庫」の看板が掲げられた古い建物の前を通った。東洋文庫といえば、その昔、ラマが研究員として仕事をされていた所だ!ラマゆかりの地を、このタイミングに思いがけず訪れられるのは何とも嬉しい(もう一軒の候補だった店でランチをしていたらここを通る事は無かったから尚更だ)。そしてその時、建物の前にはナンバー201(時間をはずした月のKIN)の車が停車していた。

「2012年の冬至に何が起こるのか」と憶測を巡らせた所で、その時にならなければ、何も分かりはしない。ただ、意識的な区切りとしての「締め切り」があると、それに向けて諸々の事が動いて行くように、2012年に対する集合意識的な注目は、それが意識されないのとは異なった活動を、私達人類にもたらす事はあるだろう。何しろ、今回はノストラダムス騒動やY2Kの時とは、根拠の質も体感できる変化(気候異常など)も違うから、注目度のレベルが違う。ただ、私自身は、過去に何度か書いているように、「このテーマに注目した時、身の回りに起きるシンクロの数々が、自分にとっての2012年冬至を象徴している」といつも感じている。もちろん、実際にその通りになるかどうかはその時までのお楽しみ、という事になるが。



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