静電気がケアされた服(KIN252)

私は、ほぼ毎日のように「驚き」を感じながら生きている。未知体験の比率が圧倒的に多い子供時代ならいざ知らず、一般的に考えれば、人生も折り返し地点を過ぎたと感じる頃には、新しい体験と呼べるものはグンと減って来るのが自然の理というもの。

にも関わらず、別段、非日常的世界を生きている訳でも無い私が、日々何に驚いているのかと言えば、「予想外かつ見事すぎる一致体験」に対してなのである。もちろん、他にも様々な「驚き」はあるが、何度体験してもフレッシュに驚けるのが一致(シンクロ)体験の特徴なのだ。以下は、今日の体験である。

ノース・フェイスの直営店「STANDARD 二子玉川」でランチをしようと決めたのは、実は数日前の事だった。きっかけは1/22(KIN244)に降った大雪で、翌朝(KIN245)、雪原となった河原に体操(天真体道)をしに行った時の状況に関係があった。

Lは(街中ではオーバースペック気味で)普段なかなか履く機会もない防寒ブーツ(膝下まである)で、私は滑りにくいソールのシューズで外に出た。雪が深いところはLに先に行ってもらい、その足跡を追って河原に到着。こんなに降るのは年に1度か2度だし、必要性を感じないから手に入れてないだけなのだが、Lは私を不憫に思ったらしい(笑)。

帰宅後、ネットでスノーブーツを調べ、温度で硬さが変わるソールや軽さが評判のノースフェイス製品を発見する。さらにそこからFB公式ページに飛び、思いがけず「新型のジオデシックドームテント「Geodome 4(ジオドーム 4)」が間も無く販売」というニュースに出会う。

緊急時に備えてテントの購入を検討しつつ、まだ決めかねていたのは、近い将来このようなテントが出る予感がしていたからであったが、このドームテントの公式ページには、1/25(KIN247)に配信したばかりのクリカのメルマガでも著書を推薦したB・フラーや、その本の訳者でフラーが認めたデザイン・サイエンティストの梶川氏の名も掲載されていた。

どこに行けば、そういう製品が見られるのか?という事でさらに調べ、直営店「STANDARD 二子玉川」に至ったという訳である。近所なので、もともと数年前から店舗には気づいていたが、時至らずだったのと、ランチもやっているようだという事が分かって、ようやく今日、初訪問したのだった。

しかし、真の驚きはここから先にあった。軽いバーガーとスープのランチを終えて、ほぼ貸切状態の店内を巡っていると、綺麗な色の気になるジャケットを発見。値札を見ようとジッパーを下げると、何と「静電ケア設計」という文字が目に飛び込んで来た!

BGMにKIN143(青い宇宙の夜)のマイケルの曲が流れている中、その色が「コズミック・ブルー」という名だと知ったのも驚きだったが、「静電ケア」の驚きの方が大き過ぎて吹き飛んでしまう感じだった。

何しろ、私は前夜(KIN251)に配信したもう一つのメルマガ「氣美人研究所★スピリチュアル・ビューティ健康法」の中で【静電気とイラつきの関係】という文章を書いていて、その最後を以下のように締めていたのである。

”静電気に気をつけるだけで、肩こり、頭痛などの体調不良だけではなく、精神的なイラつきも、かなりの率で防げるのかもしれません。(中略)服にちょっと注意するだけで、大幅に爽快に生きられるのだとしたら、「健康」についての考え方も大きく変わって来るでしょう。売り上げ至上主義ではなく、顧客の事を本当に考えている会社なら、その辺りの事に既に気づいているのではないか、と私は思います。”

自分は知らないが、もしかしたら既に静電気の弊害に気付いてその発生を防ぐような繊維等を開発している会社があるかもしれない、という思いがあって書いた一文だったので、その回答をいきなり見せられたようで仰天したのだった。もちろん、ノースフェイスが健康への配慮からそれを開発したのかどうかは分からないが、少なくとも「静電気を抑えよう」という意図で作られた製品が既に存在していたという事実が、私を驚かせたのだった。

しかも、そのメルマガ、諸事情で前回配信から随分と間が空いてしまっていた関係で、数日前から「このメルマガが出せたらノースフェイスに行こう」とLに言い続けていた背景まである。全くもって絶妙すぎる采配である。店員さんに確認してみると、「静電ケア設計」の服は、4,5年前から既にあったらしい。帰り際、子供用の服にもそれが施されているのが見つけられて、私はちょっとホッとした。

製品も店も、既に3,4年前くらいには存在していたのに、これまで一歩も店に入った事がなく、製品についても調べた事がなかったという事実。静電気に関する記事をどうしても今書きたくなった流れ。「テトラマ」を手に入れ『クリティカル・パス』を読み終えたタイミング。これらすべてが一体となって、今回の興奮が生じ、そのバイブレーションからこの文章が生まれたのである。

そういう意味で、「驚き」とは「活力」そのものだと言えるように思うが、もしかしたらそれは、溜まった静電気の放電現象にも似ているのかもしれない。(D)

共振の月21日/KIN252 黄色い倍音の人