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時間芸術学校クリカ「シー」

青い水晶の嵐の年(2004.7.26 - 2005.7.25)


銀河の月2日(G2/8)1・戦士 KIN196「カレーアーティスト」(by  D)

私は無類のカレー好きである。母によると、1歳の誕生日には既に思い切りカレーを 頬張っていたらしい(磁気の月の「アワビと四次元アルバム」参照)。しかも、他の食べ物には興味が無かったようで、口をムッとつぐんで一切受付けなかった という。だがら、カレー以外の食べ物を食べさせるのは、けっこう大変だったんだとか・・・。そんな話を聞くと、ひょっとして前世はインドで行者でもやって たかな、なんて思ってしまう。もっとも、3秒前の記憶も怪しい私にとっては、1歳の時の記憶は霧の中、前世なんて闇の中という感じだが、物心がついた頃にはカレーが一番の好 物になっていた、というのは間違いない。

前置きが長くなったが、今日、ランチに近所で食べた「和風キーマカレー」 は、私の長いカレー人生の中でも1,2を争う見事な美味しさだった。絶妙なブレンドのスパイス、オリジナリティに溢れかつ完全に調和して溶け込んだ具、 そして7分づきライスとのバランス。まさに至高の芸術品だ!さらに、この味と呼応するかのように、店の様々なポイントにもセンスの良さが感じられる。そ れはお水の出し方ひとつにも顕れていた。ニコタマに越してきてからの数ヶ月間、これだけの実力を兼ね備えたお店を見逃していた事を恥ずかしく思うが、今、 時が熟したのだと考える事にしよう。
あんまり美味しかったので、帰宅後、ネットで調べてみると、このカレーを作ってい る方は、何と芸大出身の”カレーアーティスト”だという事が判明。こんなカッコイイ肩書きは初めて聞いたが、「それぞれのスパイスの香りと、ブレンドした 時のハーモニーの探求がカレー作りの醍醐味。実験を重ね作品を作りつづけている」というコメントに、「なるほどぉーーー」と、Lと二人深く納得したので あった。やはり、根っからのアーティストだったのだ。それにしても、生涯最高レベルに美味しいカレーを食べさせてくれるお店が、家から一番近い所(おそら く100mもない)にあるなんて、これ以上ツイてる事があるだろうか!!興奮して書き忘れていたが、このお店の名前は「珠玉」。 店名に違わぬ作品を、存分に味あわせてくれるニコタマのカレーギャラリーだ。これを読んで行きたくなってしまった人の為に書いておこう。月曜を除く11: 00〜16:00がこの絶品カレーを頂ける時間である。もちろん、メニューにある他のカレーも美味い事は言うまでもない。最後に、クリカでは今後「ニコタ マartlife」というページで、こういったアーティスティックなお店を、独自の観点で紹介していきたいと考えている。味やセンスだけではなく、人も” 氣”も良いお店、というのが基本だ。順次UPしていく予定なのでご期待あれ。

銀河の月3日(G2/9)2・地球 KIN197「祝・ロサール 新月のミステリー」(by L)

神棚の榊が小さな白い花を咲かせた。今日はチベット暦新年(ロサール)。マヤの神聖暦ツォルキンでは、今年は丁度「7つの 世代の書」の中心の日(7日間の内の4日目)とシンクロするので何重にもおめでたい感じ!

ロサール=新月なわけだけど、先日、新月のミステリーを紹介する番 組「素敵な宇宙船地球号/月の魔力が森を救う」(テレビ朝日)を見た。オーストリアのチロル地方には、「冬の新月の時に切られた木で家を建てると、その家 は10倍も長持ちする」という古い言い伝えがあり、実際に今でも「新月伐採の木材」を用いて家が建てられていたりするのだとか。ストラディバリウスのバイ オリンもこの「魔法の木」を使ったらしい。科学的調査によれば、新月伐採の木は満月伐採の木等に比べて確かに長もちする 要素があるという。そして、何故その要素が生じるのかは謎に包まれている。

あとで忘れてしまうことも多いけれど、私はその瞬間、何かを記念したり祝ったりするのが大好きだ。
私が今使用中のPowerBook、半年程前に突然メリメリと音を発しながら片側のヒンジがぶち壊れ(モニターのフレームが一部露出した状態。この様なケース は結構あるらしい。PowerBookG4ユーザーのみなさん氣をつけてね〜)薄皮一枚で繋がっている。いつコト切れるかと実はドキドキしながら使っているのだけど、今日はロ サールだし、7つの世代の4日目だし、今よ今!・・・ということで先ほど新しいノート(これで4代目になる)を注文してしまった。衝動的と言うなかれ。冬の新月なので、きっと長持ちしてくれる事でしょう。


銀河の月4日(G2/10)3・鏡 KIN198「ダラムマサヤの部屋」( by L )

「ニコタマのカレーアーティストに会わせたげるから11時きっかりに来てね!」という 言葉につられ、我らが天才アーチィスト、ダラムマサヤ氏が我が家にやって来た。玄関先で彼の到着を待ち、そのまま全員で向かった先はもちろん「珠玉」(私 達にとっては堂々の3日連続)。ダラムマサヤ氏は、Dがカレー道の精進に励んだ結果、自らをカレーアーティストという称号で呼ぶに相応しいところまでコックとしての腕を高め たと予想していたらしい。でも違うのよねこれが。甘い甘い。

しかし見てお分かりの通り、彼から届くイラストメールはいつも本当に楽しいので「ダラムマサ ヤの部屋」をオープンする事にした。作家本人によって公開禁止とされている作品も沢山あるけれど、どれも心がホっと和むものばかりだから封印はもったいな い。そのうち、彼に気付かれないよう期間限定とかでリリースしてしまう禁断の作品もあるかも。「ダラムマサヤの部屋」ご期待ください!

そして夜は天真書法塾へ。台湾展の準備を終えられた青木先生、まるで少年のような解放 されっぷりが、何だかとてもおかし(楽し)かった。クラスが始まる前の4分間で、整形外科に行っても治らなかったKさんの背中の故障を、さらりと治してし まわれていた。瞬間のできごとだったけれど愛の力を確かに見たと思った。


銀河の月6日(G2/12)5・太陽 KIN200「プリンスとアマラバーティー」( by L )

朝食の時にDから教えてもらったのだが、昨年の音楽興行成績ランキングの第一位(56億円)はプリンスだそうだ。すごい!

これ言う と、ビックリを通り越して固まっちゃう人が多い。だから普段はこっそりしか言わないんだけど実はプリンス大大大好き!でもプリンスのこと、初めっから 評 価してたわけでは全然無く、とてもとても気持ち悪い〜、こんな人いるなんて信じられない〜、と思っていた。それで、もう20年も前になるけれど、どれくらいク リーピィーか見たい〜という衝動に駆られた私は、友人の誘いに乗って横浜スタジアムでのコンサートに行ってしまったのよ。(そんな動機でコンサートに行く な〜!という感じだけどこれぞ若気の至り。)そして私ときたら、たった一度のステージで、あれほどウィアードと思ってい たプリン スの虜になってしまったのだ。・・・理由を聞かれても言えない。彼のすごさは説明のしようが無いし、すごいものはすごいと素直に降伏するしかない。あれから 20年経った今も、私は彼の才能とエネルギーを尊 敬している。というわけで、今日のニュースを知った記念に昨年リリースされた最新アルバム「ミュージコロジー」をオーダーしてしまった。ちなみに、彼の銀河の署名はKIN60(8・太陽)=パレンケのパカル王と一緒である。

夜は、KIKUの ダラムサラツアーで一緒だった5人で念願の鍋。(午後から出張したDは欠席。みんな私に色々な事を聞きた過ぎて可愛かった。)このメンバーでアマ ラバーティーへ行ったら、さぞ楽しいことになるだろう。アマラバーティーとは、お釈迦さまが最初にカーラチャクラの教えを説いたとされる伝説の地である。つい先 日、今から約1年後にダ ライラマ法王14世によるこの地で初めてのカーラチャクラの儀式が行われると正式発表されたばかりだ。詳しい日程はまだリリースされていないが、Sちゃ ん所持の優れもの手帳に来年の満月の記載があったので、日程はこれで明らかになった。何故なら、カーラチャクラの儀式が完了するタイミングはいつも必ず満月だから。そして、その満月は私 の次の誕生日に当たることもわかった。こういう場合、アマラバーティーへ行くか行かないか考えるまでもない。シンクロのご招待をお受けするしか無いのである。

★後に、この日ご一緒に鍋を囲んだSちゃん(←満月手帳の持ち主)とCちゃんの二人は何と満月生まれと判明。アマラバーティーでは幾重にもお祝いをしなければね。


銀河の月13日(G2/19)12・手 KIN207「時にかなって美しい」( by L )

何かに意識を向けると、その部分がより鮮明にみえたり活性化したりする経験は、きっと 誰にでもあると思う。Dの書いた「芸能人のオーラ(共振の月日記)」を読んで、「あー、そうやって考えると確かに私は有名人に遭遇すること多いかも」と 思ったとたん、日テレの福留アナウンサー(タマタカのいつものパン屋の前)と、桂文珍さん(出張先の大阪地下鉄ホームで)に連日遭遇してしまった。・・・ これらをDに話すと「すっごーい!やっぱりー!!」とか言いながらひとり興奮していた。そして、出張から東京に戻るとすぐ、「いかすじいさん」にも会って しまった。何かに注目すると言う事は、その対象にエネルギーを注いで育てている事に等しい。ところで、私はお会いする方々の「誕生日」を意識していること が多い。特にシンクロニック・リーディングにお見えになる方々のお誕生日。例えば、そこに注目してみると、こちらにいらっしゃる時期に関して完璧なサイン が読み取れたり、ある期間ごとにいらっしゃる方々に共通した背景や流れのある事がはっきりとわかるのだ。

夕方、7日前にオーダーしたプリンスの「ミュージコロジー」が届いた。(実は、現在私 が最も注目しているのは彼の世代だ。彼らには共通したある興味深い流れがあるんだけれど、この話はまた改めて・・・。)素晴らしい!これで良いのよっ! と、届いたばかりのCDを聴きながらミシンを踏んでいたら、何とミシンの電源スイッチを入れた瞬間、ミシンが勝手に針を進めて暴走する様になってしまっ た。こ、こわーい!プリンスを聴いて同じ様にエキサイトしてしまったのでしょうか。しかし、すぐ氣を取り直し、暴走族ミシンの扱いに慣れて無 事予定の仕事を終えた時には、乗りこなしたわよ!と誇らしい気持ちになった(でも、次回もこれならメンテに出そう)。

ところで、今、欲しい物は何もないけれど、最も恋しく思うのは本を読む時間だと思う。先週の出張の移動時間では、「知恵の遥かな頂」(ラ マ・ケツン・サンポ著/角川書店)にひたすらかじりつけて幸せだった。この本を読むのは7年ぶり、2回目だ。初めてこの本を読んだ時には、そこに書かれて いる事の価値や意味は、私にとってほとんど実感を伴わないものだったけれど、有り難い事に、それは私の中にしっかり種蒔かれていたのだろう。先日、ホビット村でDがこの 本を手に入れてくれたので読む事が出来たのであるが、この物語に触れる機会が再び巡って来た事で、何かを完了できたような解放感に包まれた。すべては時に かなって美しいのだと思う。


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