結晶化の法則

何であれ、常に思い、言葉に出し続けていると、それはある時、現実になる。私はそれを「結晶化の法則」と呼んでいる。半年後かもしれないし、3年後かもしれない。あるいは来世でかもしれないし、逆に、今起こっていることの元をたどればそれは、過去生からの積み重ねかもしれない。

持統天皇の一生を描いた「天上の虹」の作者、里中満智子先生の大ファンである。その里中先生ご本人に、道でばったり遭遇し、図々しく話しかけただけでなく、写真まで一緒に撮らせていただいたのは5年前の夏。友人のたかちゃんと一緒に都内某所を歩いていた時だった。

5年前の夏。里中先生とたかちゃんと。

その時私は、約30年分の「天上の虹」を、夢中で全巻(当時未完だった最終巻を除く)一気に読んでいた最中だったから、脳内成分は殆ど「天上の虹」。それを生み出した里中先生に遭遇した時の興奮度合いはMAX。一番会いたい方にまっすぐお会いできた喜び!

あの時以来、どこであれ、たかちゃんと歩くたびに「あ〜、また里中先生にお会いできないかな〜❤️」というセリフを飽きもせずに繰り返している(笑)。のみならず、家を出る時にも、里中先生にお会いした方面に向かう時にはいつも(たまたまそこで一度遭遇しただけなのに)、「あ〜、また里中先生にお会いできないかな〜❤️」とつぶやくのがお約束。なので、Dは私のファンタジックな呟きを5年も聞かされていて、その度にいつも小さく「ぷっ」と笑う(様に私には見える)。

しかしそれを繰り返していたら、また、お会いできてしまったのです!里中先生に5年ぶりに!たかちゃんと歩いている時に!!これぞ、結晶化の法則!

「も、もしや、あの方は・・・!」と目ざとく気付いたのはたかちゃん。この機会逃すまじ!こんな時の私の行動には一点の迷いもない。ドキドキしながら後を追いかけると、まさしく里中先生!

「あの、失礼ですが・・・」とお声をかけ、最新作「かたづの!」の感想をお伝えしつつ、短くご挨拶。私たち同様、たまたま近くに用事がおありだったそうで、「こうやってまたお会いできるなんてものすごい確率ね〜〜〜。」とおっしゃり、私たちの事も覚えてくださっていた。その日先生は、何となくオフモードでいらしたように思えたので、記念撮影は遠慮(ファンとしての嗜み)。お会いできたそのことで、私たちは十分幸せです。

冒頭写真は本文とは一切関係ありません。「めでたい!」という私の心の表れです(笑)。でもここの鯛焼きは本当に美味しいですから、近くに行かれたらぜひ。2Fのカフェには、藤田理麻さんの作品もたくさん展示されていますよ。(L)

スペクトルの月19日 12・手(KIN207)

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