智永筆〈真草千字文〉と内藤湖南

もう何日も前のことのように感じるのだが、神戸出身の道友・宮野玄妙さんの個展2022「古典漫遊 文字の変遷をたどる 古代中国から近代日本まで」展を観に「原田の森ギャラリー」を訪れたのは実は一昨日のことだった。

全く時代の異なる古典臨書作品が50点も並ぶ様は圧巻で、さすが天真書法塾無監査師範!と感心しきりだったが、そういう切り口とは別に、個人的に激しく驚かされたことがあったので、そのことを記録しておきたいと思う。

今回、玄妙さんの個展に合わせて、Lが奈良とお伊勢さんを巡る計画を立ててくれていた。12/15(KIN211)に伊丹から奈良に入って東大寺周辺を観光、その日のうちに伊勢に移動して16日(KIN212)は月次祭が行われる外宮、内宮を参拝。そして、17日(KIN213)に神戸に移動という流れだった。

旅に出るとシンクロ体験が加速するという話は、15年前に書いた『シンクロニック・ジャーニー』にも既に記してあるが、ANA15便から富士山を展望する形で始まった今回の旅も、実に密度の濃い3日間であった。中でも特筆すべきは「内藤湖南」という人物についてのシンクロであった。

私は、12/17(KIN213)当日までこの人物についての知識が一切なく、伊勢からの電車移動中に目にしたメールの中で初めてその名を知った。未来創庵庵主の一色宏先生は、天真書法塾の青木天外(宏之)塾長のご縁で発表会にもよくいらして下さる方だが(私は過去に塾内での賞を頂いたご縁もある)、歴史上の人物に着目したレポートを定期的に配信されていて、今回目にした〈「独学」の美学〉というレポートは、以下のような一文から始まっていた。

”1866年(慶応年間)秋田、南部藩士・内藤調一と溶子の次男として生まれた少年は、6歳で「大学」をわずか4ヶ月で習得し、7歳で「二十四孝」と四書を習得し、13歳時で「日本外史」を通読した。この少年こそ、強靭な知力と魄力とをあわせもった大知識人、内藤湖南であった。”

まだまだ知らない偉人がいるものだと思いつつ、乗り換え時のゴタゴタ(&驚きの解決)もあって、玄妙さんの個展会場に到着する頃には、すっかりその事を忘れていた。50点もの臨書作品は、作品そのものを鑑賞するだけでもかなりの時間を要するので、各作品の横に貼られた解説文については、自分が臨書した事が無い作品を中心に、飛ばし飛ばしで読ませて頂いていた。そして、「智永筆〈真草千字文〉」に差し掛かった時、私はその解説文に目が釘付けとなったのである。

”王羲之の書として奈良時代に舶載され、東大寺へ献納された一巻で、後に、内藤湖南が智永筆と識別した。”

「内藤湖南」という人物について知ったのは僅か1,2時間前のことで、その2日前に東大寺を経由してきた流れでこの一文に触れる驚きは、日常がほぼシンクロ超伝導状態にある私でも、滅多にない衝撃的なものだった。一体この人物とはどういう繋がりがあるのだろうか?

誕生日を調べてみると1866年8月27日生まれのKIN101(10・竜)。『シンクロニック・ジャーニー』を出版して下さった中央アート出版の故・吉開社長、そして『13の月の暦タイムスコア』を共同制作して下さっている絵師みよこみよこさんの誕生キンと同じ。加えて、1866年は2022年から156年前(52年のカレンダーラウンド3巡分)に当たるので、今年の「運命の道筋」もKIN101という事になる。

これだけでも十分驚きに値するが、玄妙さんが解説文として引用していた上記説明文は、何と『書家101』(新書社)から抜粋・編集されたものだった事まで判明!

更に、MacBookに入っている辞書で「湖南」を引くと「滋賀県南東部,野洲(やす)川中流域にある市。古くは近江と伊勢を結ぶ伊勢参宮街道として栄え、石部は江戸時代の東海道五十三次の五一番目の宿場町。」という説明文が出て来る。東大寺に寄った後、伊勢神宮に参拝して来た流れで目にするこの一文にも驚かずにはいられない。だが極めつけはwikipediaに書かれている以下のエピソードだ。

”本名の「虎次郎」は、父の十湾が吉田松陰に心酔していたため、吉田松陰の通称である「寅次郎」から取って命名した。父の十湾は実際に吉田松陰に会っている。また、父の「十湾」と子の「湖南」は十和田湖からの命名である。”

何と湖南の本名は吉田松陰にちなんだ「虎次郎」だったのだ!寅年の年の瀬にこのシンクロ!年初にLが書いたブログ【シャンバラ教室は、寅年生まれ、寅次郎、寅さんだった!】にもある通り、吉田松陰の誕生キンはKIN245(11・蛇)で、玄妙さんと私達の師・青木先生もKIN245(11・蛇)なのである!

内藤湖南に関するこの驚きのシンクロは、一色先生のメール含め、全て天真書法塾塾長・青木天外先生のご縁で繋がっていたのだ。そういう意味では腑に落ちる話だったが、論理的に考えると奇妙極まりない現象だとも言える。しかし、私がこの人生を通じて実践的に研究してきた「共振テクノロジー」は、こうした現象を誰もが体験し、加速させ得ることを示している。

心が喜ぶこうした体験こそ、全ての世代の人々に、今、必要なのではないだろうか。体験そのものは自分でするしかないが、そこに至る速やかな手法は、クリカの各クラスで提供されている。それを活用するかしないかは、あなた次第である。(D)

律動の月7日 7・鷲(KIN215)

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