統一は複数で、最少でも二つ

ドリームスペル』のサブタイトルが「時間船地球2013の旅」である事からも推測できるように、ホゼ&ロイディーン・アグエイアス夫妻は、「宇宙船地球号」という言葉を生んだバックミンスター・フラーに強い影響を受けている。

1984年に書かれた『Earth Ascending 』のP140でも触れられている通り、ホゼとフラーは、ある雑誌上で往復書簡のやりとりをしていた上、シンクロに導かれて実際に面会もしており、互いの神秘体験を共有したりもしたようである。

そのような訳で、『13の月の暦』の仕組みや思想の端々に、フラーの影響を垣間見る事ができるのだが、中でも私がよく思い出すのは、「統一は複数で、最少でも二つ」というフラーの言葉である。

365日暦と260日暦の併用を基本とする『13の月の暦』の思想的背景とも言える重要な言葉であり、私も暦のクラスで引用させてもらう事が多いので、ある時、ちゃんと出所を確認しおこうと思って調べた事がある。ところが、著書や翻訳資料をあちこち調べても中々見つからないのである。

こういう時こそ「キングフィッシャー」を使えばいいじゃないか、というのは最もな意見だが、ひとたび「探そう」というモードに入ってしまうと、スタンドの発動条件とも言える「何気ない状態」になるのは容易ではないのだ。なぜなら、その状態になろうとする事自体、「何気ない状態」から遠ざかる行為になってしまうからである。

結局、随分と探し回って、ようやくパン・ジャパン・ライブラリーの「青い宇宙の嵐の年・資料」の中に、目的の言葉を見つけ出す事が出来た。膨大なその年の資料の中の、半分より少し先「時間と金銭:投資経済に対する創造的な結論パート5」というタイトル付近にそれはある。

しかし、こんなに見つけにくい場所にある言葉を、何故、私は何回も見た気がするのだろうか?という疑問が残った。しばらくすると、その答えがやって来た。何と、ライブラリーの該当箇所が、『13の月の暦・説明書』(「13の月の暦」で銀河時間の流れに乗る)のP61に、「補足資料」として収録されていた事に気付いたのだ。

13の月の暦説明書

『13の月の暦』が米国で形になった頃(1992〜1993)にアグエイアス夫妻によって記された本書には、時間の原初モデルとしての正四面体ホロン(ウェイブスペル)図も掲載されていて、正三角形と正四面体を全ての基礎としたフラーとの繋がりを、別な角度からも感じる事ができる。

殆ど探すことなく目的の情報にたどり着ける事が多い私が、ものすごく遠回りして辿り着いた珍しい一文という事で、それを記念して、また、今後再び探し回る事の無いようにという意味も込めて、今回ブログ記事として残す事にした。

2番目の月の「2・魔法使い」、20日周期が元旦から2回巡ったタイミングの「魔術の亀の日」に書く内容としても、「統一は複数で、最少でも二つ」は、ちょうど相応しかったのではないだろうか。(D)

月の月13日 2・魔法使い(KIN54)

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