オンライン奈良墨職人体験

オンライン奈良墨職人体験」を紹介したい。
始まりは「赤松松煙墨」、それも人間の手で握って成型された「にぎり墨」をシャンバラ教室の生徒たちにプレゼントしたことだった。

緊急事態宣言が続く中、色々な不自由さを乗り越えて、書の稽古を大切にし続けている生徒たちを労いたいと思い、今年は「天真書法塾シャンバラ教室展VOl.4」参加者への記念品として、墨職人さんの手で握られた「にぎり墨」を選んだのだ。

(ちなみに、私のプレゼント選びのポイントは、自分がもらったとしても嬉しい「実用的」なもの=美味しいものか、ちゃんと使えるもの。今回は全員が書をやっているのだから、墨なら文句なかろう!来月の稽古では、この墨を磨って隅寺心経の写経を行う予定である。)

さて、その「にぎり墨」のプレゼントを喜んでくれた生徒のKさんが後日知らせてくれたのが、あるクラウドファンディング(注:すでに7/25に終了しています。Kさんは知人の方から聞いたそう)で、「奈良墨」の危機 1000年以上続く文化と伝統を守りたい!という趣旨のもと、「奈良墨」の製造元「錦光園(きんこうえん)」の墨匠 長野睦さんが立ち上げたものだった。

読んで驚いてしまった!墨に限らず日本の職人さんたちが存続の困難に直面していることは知っていたつもりだが、墨職人さんに至っては、奈良に8件、鈴鹿に1件、現在合計9件残るのみだそうだ。・・・なんてこった!

今日私が体験させていただいたのは、クラウドファンディングのリターン「オンライン奈良墨職人体験」だったが、同じメニューは普段から申込可能だそうだ。もうホントに内容充実。マイにぎり墨の作り方を墨匠 長野睦さんから直接指導していただけるだけでなく、墨の歴史や墨作りの工程、普段は立ち入れない工房からの生中継など盛りだくさん。

さらには、普段から知りたいと思っていた墨のことも直接質問できて最高!講座の数日前に届いた材料キットに現れる精神の美しさにも大感動!これ自体、一つの作品と言って良い。

奈良墨体験キット

完成し、桐箱に入ったマイ「にぎり墨」。乾燥過程の関係から、3ヶ月間は絶対に開けてはいけないそうで、入れる前に写真を撮ればよかったのですが、中身が見たくてつい開けてしまいそうなので、袋に入れて封印しました。3ヶ月後がとても楽しみです。

こちらは握って成型する前の墨。岸辺露伴先生の「くしゃがら」ではありません(笑)。大丈夫です。念のため。

というわけで、書を愛する皆さんにはもちろんのこと、子供たちから大人まで、心からお薦めする次第。(画像の一部は錦光園さんのHPからお借りしました。)
★申し込みはこちらから→オンライン墨作り体験「奈良墨職人」

終戦の日にあたり、先人たちが命を捧げて私たちに残し繋いでくださった全てに感謝。(L)

磁気の月21日  10・種(KIN244)

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