緑の亀さん夢の海をゆく

「倍音の月」の末に、クリカのロゴや拙著『マヤのリズム』『霊性のアート』でお世話になっている絵師のみよこみよこさんから嬉しい知らせが届いた。

みよこさんとクリカとのコラボ作品『13の月の暦・TIMESCORE』から生まれたイラスト「緑の亀さん夢の海をゆく」が、何と2019年宮崎太陽銀行カレンダーのイラストに決定したとのこと!

実はプロトタイプとして制作した最初のタイムスコア(白い惑星の魔法使いの年=2015.7.26~)のイラストも、2016年の宮崎太陽銀行のカレンダーイラストに採用されているのだが(【宮崎”太陽”銀行のTIMESCORE】参照)、いずれも『13の月の暦(ドリームスペル)』情報をどう盛り込むか?という基本コンセプトの段階から協力した作品だけに、私たちも我が事のように嬉しかった。

それは「大好きなイラストが選ばれた」とか「自分たちも関わった」というような理由からと言うよりは、「12:60システムの中から13:20が凝縮された情報が発信されること」や「13の月の暦への架け橋を銀行が配るグレゴリオ暦が行なってくれること」、つまり「TIME IS ART」の魔法的な働きに対しての喜びなのだ。

それもこれも、大前提としてみよこさんの類いまれなる才能があってのことではあるのだが、起こっている現象をより広い視野で俯瞰して捉えると、提唱者のホゼ&ロイディーン・アグエイアス夫妻や、彼らにインスピレーションをもたらした銀河知性との関係を抜きに考えることはできなくなる。

実際、『13の月の暦・TIMESCORE』は、「磁気の月」から「宇宙の月」まで、それぞれの月に関連付けられている13のトーテム(精霊動物)が描かれた卓上カレンダーで、本来のテレパシックな使い方に回帰できるよう、できるだけ文字情報を少なくするという事も含めて、明確な意図と目的をもってデザインされている。

だが、そのデザインに直接関わる「銀河の音」のキーワードとトーテムは変わらないので、イラストを描く立場としては、毎年、同じような絵柄にならないよう知恵を絞らなければならなくなる。そこで、私たちの出番という事になる訳だ。例えば、「赤い宇宙の月の年」版の制作会議で私たちが出したアイディアは、以下のようなものだった。

・この1年を通じて響いている「銀河の音」は「13(宇宙の)」だから、13番目の「宇宙の月」のトーテムである「亀」を主人公にして、「亀」が毎月のトーテムに会いに行くという物語にしてはどうだろうか?
・ホゼの自伝で「銀河連盟の色」と書かれていた「緑」を活用しよう。『テレクトノン』の「戦士の亀」も『ドリームスペル』で「同期(シンクロ)」の意味を持つ「中央の城」も「緑」だ。
・『ドリームスペル(夢の魔法期)』が全ての源だから「夢」とか「ドリームタイム」のイメージで。

もちろん、1枚のポスターとして仕上げられた作品(みよコロニーで入手可能)には、13ヶ月分のイラストに加えて、クジラやイルカやゾウと言った、13のトーテムには含まれない動物たちを自由に登場させる等、みよこさんならではのアイディアも存分に盛り込まれてはいる。だが、上記のようなコンセプト無しには、やはり「緑の亀さん夢の海をゆく」というタイトルも生まれては来ないのだ。

これは、『13の月の暦(ドリームスペル)』とは何か?を知る事とも深く関係している。自然のリズムと調和するための「平和の暦」というホゼ&ロイディーン・アグエイアス夫妻が提示した基本コンセプトがあって初めて、「銀河の音」とか「太陽の紋章」、「ウェイブスペル」という用語や概念が意味を為すのであって、逆ではないのだ。

発想やアイディアの源がどこから来ているのか、それが重要なのである。そういう意味で、「緑の亀さん夢の海をゆく」は、『13の月の暦(ドリームスペル)』のコンセプトや方向性(調和、楽しさ、美しさ等)を、とても明確に、そして多くの方々に受け入れられる形で表現している優れた作品だと思う。

それが、日本という国にとって神話的に重要な土地・宮崎の”太陽銀行”から、平成最後のグレゴリオ暦として配布されることに、私は見えない次元からの働きを感じてしまう。そういえば、剣武天真流の奉納演武をさせて頂いた宮崎の鵜戸神宮には、亀石という岩もある。全ては多次元的に響きあいながら顕現しているひとつの本質なのだ。

尚、『13の月の暦・TIMESCORE』は、12/15(KIN51)に暦のワークショップが行われる神楽坂セイ・ギー・ヒーでも入手可能である。背景となるコンセプトを把握した上で手にする道具は、それまでとは全く異なる働きと意味を持つ。全くの初心者も歓迎なので、自らが「夢の海をゆく亀」になりたいと思う方は、この機会を活用して頂ければと思う。(D)

律動の月2日 11・犬(KIN50)

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