ツォルキンは人の個性を示すものなのか?

”ツォルキンが示す誕生日(誕生キン)は、その人の生まれながらの個性や特徴と結びついているもの”

こんな風に捉えている方が多いのは、世間にそういう伝え方をしている人々がいるからでもあるが、人工添加物まみれの情報に晒されていない真っさらな状態で『13の月の暦』を使い始める方の中にも、こういう捉え方をしている方をちらほら見かける事がある。

それはおそらく「誕生日に付随して運命や個性が決まる」という考え方が、洋の東西を問わず広く信じられて来た事と関係があるのだろう。あるいは、誕生日に限らず「何らかの要素で分類すると、それぞれ傾向があるように見える」という体験が土台にあるのかもしれない。

実際、海外では殆ど信じられていない血液型占いでも、日本では「成り立っている」と感じている人が多いように思うし、私自身「何となく成り立っている」と思っているところがある。とりあえず何かの切り口で分類しておくと、話題づくりにもなって面白いという側面もあろう。

しかし、少なくとも『13の月の暦(ドリームスペル)』のツォルキンにおいては、「その人の個性や特徴を示す」というような記述は無いし、提唱者のアグエイアス夫妻も10回以上の来日の中でそういう解説をしたことは無いと思う。

13の月の暦 時空のサーファークラス

いや、『ドリームスペル』マニュアルには以下のような表現があるじゃないか、と誠実に原典を読み込んだ事がある人の中にはツッコミを入れる方がいらっしゃるかもしれない。

人生の運命リーディング:自分自身の、誰か他の人の、あるいは出来事の運命的な性質を決めるための、銀河の署名、銀河の通路に応じた配列とリーディングのこと。

しかし、このリーディングの土台は、ドリームスペルにおいて4次元の時間を示すツォルキンを用いたリーディングであり、3次元的なエゴ(自我)の個性や特徴とは関係が無いのだ。それに「出来事の運命的な性質」という表現がある通り、そもそも人間に限定して考えたりもしていないのである。

類似、反対、神秘、ガイドという「お告げ」も、4次元の時間がベースになっているのであって、人間のエゴ(3次元的自我)の関係性を調べるものではないのだ。全体性(ホリスティック)を重要視する『ドリームスペル』を、部分的に切り取って捉えると別物になってしまうので、無意識的に分裂思考で取り組んでしまわないよう十分気をつける必要がある。

例えば、「運命の道筋」に関する説明には以下のような一文があって、言葉としては直接「個性」と書いてあるものの、それが「生まれながらの特徴」としての「3次元的な個性」を意味しているのではないことは、表現からも容易に分かるだろう。

毎年の誕生日に、自分の惑星キンは、さまざまな個性を引き受ける!

そこで「惑星キン」とは何なのかをマニュアル中の用語集に当たってみる。すると、その説明文中の言葉が意味不明で、さらに別なところを参照する必要が出てくる。こうして3次元的分裂思考に馴染んで来た私たちは混乱し始める訳だが(笑)、まずは関連箇所を引用してみよう。

【惑星キン】誕生の日付の銀河の通路に同一化した人。銀河の署名を引き受け、ホロンの活性者として時間船に再び入る。

【ホロン】四次元の宇宙の構造。あらゆる進化形態の四次元の体。

【銀河の通路】銀河の羅針盤で、13 の銀河の音と 20 の太陽の紋章との組み合わせで、合計 260。260 キンの銀河スピンと、キンの書の 260 の同期命令と同じ。

お告げのリーディングで「類似」や「反対」などの解読をするのは、4次元的な「銀河の通路」同士か、それと同一化することで「銀河の署名」を引き受けた存在である「惑星キン」であることを、これらの引用文は示している。

つまり、一貫しているのは「時間(日付)同士の関係性」を読み取るという事であって、上記の「個性を引き受ける」の部分も、4次元的な意味での「時間の個性」であり、3次元の人間としてどんな職業が向いているか等を測る意味での「個性」ではないのだ。

せっかくなので、「引き受ける」という表現にも注目しておきたい。「銀河の署名(誕生キン)」というものは、その働きを引き受けるかどうか?も自由意志で決めるものである。だからこそ「署名」なのであって、引き受ける気がない人は「銀河の通路」と同一化もしないし、お告げの対象にもならないのだ。そして、リーディングにおいて最も重要なのは以下の点である。

ドリームスペルのお告げは、自分占いのお告げである。(中略)これが自分占いのお告げであるのは、あらゆるリーディングの 5 つのお告げの力が、どのように自分を導くか、その導き方を自己理解に基づいて決定するのは自分自身だからである。お告げが自分に示す共時性を、共に織り合わせはじめるのはあなたなのだ。

自己理解と自己決定が大原則なのであって、人に読ませるとか人の運勢を読むとか、アドバイスする等という姿勢は、この4次元のリアルロールプレイングゲームのルールからは、完全に逸脱しているのである。

冒頭に書いた通り、人は何らかの分類(ラベリング)をし、それで遊ぶのを面白がる傾向がある。AB型だ、しし座だとやれば、それなりに色々と関係性も見えて来て、ある面では役立つ事もあるだろう。しかし、ドリームスペル(13の月の暦)のツォルキンは、上記の通り「生まれながらの人の個性や特徴」を分類することは意図されていないし、主眼はそこにはないのだ。

だが、大変残念なことに、「統計」だとか「古代からの叡智」というもっともらしい言葉でゴマカし、『ドリームスペル』を部分盗用しながら無関係な情報と個人的見解をツギハギした代物がコピペ的に拡散され、日本では「マヤ暦」に関して著しい誤解が広がってしまった。

私が『マヤのリズム』という本や【13の月の暦とマヤ暦の違い】という記事を改めて書いたのも、更にはYouTubeで「13の月の暦」情報を発信し始めたのも、そんな状況を目の当たりにして、真摯な探求者や未来の仲間である「虹の戦士たち」が、本来の情報にたどり着けるようにしておく必要があると感じたからなのだ。

おかげで、最近は「13の月の暦とマヤ暦の違い」を認知する人も少しずつ増えてきたが、同時に、2つの現象を目にするようにもなった。ひとつは「やっとモヤモヤが取れた!」と本質的な使い方に目覚める人が出て来た事。もうひとつは、呼称だけ『13の月の暦』に変更しつつ、実質的にはそれまでと同じやり方を続けようとする人が出て来た事だ。

『13の月の暦』は、3次元的な自我の「個性や特徴」を分類する道具ではなく、私たちが自然とも他者とも一つ(インラケチ)であることを体感させてくれる全く新しいツールなのだ、という認識を土台に置けばスッキリと目覚められるし、置かなければいつまでも誤解の渦の中で混乱し続けることになるだろう。

提唱者の一人ホゼ・アグエイアス氏の自伝の中で、以下のように述べている。

ホゼは、「マヤ暦」と呼ばれているものから数学的体系を科学的に分離させようとしていました。(中略)ホゼは、テレパシーで宇宙に波長を合わせる文化が存在するためには、何らかの基本構造が必要であると思いました。この基本構造というのは、究極的には、純粋な数字のシステムであるということを、彼は発見しました。

『ドリームスペル(13の月の暦)』の基本構造がごく限られたキーワードでのみ構成されているのには、このような背景があるのであって、あれこれ説明するようなことをあえて外して行ったのである。にもかかわらず、偽マヤ暦の教祖たちは、勝手にごちゃごちゃと余計な解釈をつけて、この暦を旧時代の遺物に退行させてしまった。

テレパシーを回復させようとしている宇宙的なツールでそんなことをするのは弊害でしかない。僅かなキーワードの間を、想像力で自由に埋めてリーディングする「柔らかい感性」こそが、これからの時代に求められているのだし、それを育むように設計されているのが『ドリームスペル(13の月の暦)』なのだ。

誰かに「あなたはこういう人で、持っている才能はこんな方面ですよ」とか「こういうタイプの人と相性がいいですよ」と言ってもらいたい人たちは、西洋占星術や四柱推命、あるいはメソアメリカの先住民が伝える伝統的なマヤ暦を、現地の文化と共に学んだ方が良い。

日本で「マヤ暦」と勘違いされて伝わっている『13の月の暦(ドリームスペル)』は、共時性秩序を体感するためのツールであって、これまで存在したものとは全く違う切り口で扱うものなのだという事をよく把握してから使い始めると、使用者は驚くべき世界を体験することになるだろう。(D)

*トップ画像はホゼ・アグエイアス著『亀と木の物語』より

倍音の月6日  2・戦士(KIN236)

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