『13の月の暦』のソースとしてのチベット仏教

13の月の暦』の提唱者であるホゼ&ロイディーン・アグエイアス夫妻は、欧米にチベット仏教を伝えた先駆者チョギャム・トゥルンパ・リンポチェの弟子であった。その証拠に、ホゼが世界的にその名を知られるきっかけとなった『マヤン・ファクター』も、「私のかけがえのない師C・T・ムクポに捧げる」と冒頭に記されている。もちろん、C・Tはチョギャム・トゥルンパの事だ。

当然の事ながら、『13の月の暦』の源泉である『ドリームスペル』や、それを補足する銀河叙事詩『アルクトゥルス・プローブ』も、チベット仏教に対する予備知識があるのと無いのとでは、その理解の度合いはまるで違って来る。マヤ文明やマヤ暦の切り口からのみで『13の月の暦』を捉えようとするのは、その成り立ちからして無理があるのだ。

この点を無視してこの暦にアプローチすると、占い、鑑定、適性、相性といった、偽マヤ仕掛け人たちによる古いレッテル世界に引きずり込まれてしまうのである。仏教の基礎を押さえておけば、そういう商売ありきのニセモノやスピ系ワールドに蔓延する妄想にまみれたチャネリング情報に、いちいち振り回される事も無くなるだろう。

さて、チョギャム・トゥルンパは、1939.2.19生まれのKIN37(11・地球)で、ちょうどホゼの26日後に誕生し、ハーモニック・コンバージェンスのあった1987.4.4(KIN181=12・竜)に、カナダのハリファクスでこの世を去っている。

大変興味深い事に、【天皇とリンポチェを結ぶ126と166】で紹介したゾンサル・ケンツェ・リンポチェが、そのハリファクスで2013年に行った法話「The Rain Of Wisdom」の動画が、最近になって公開された事を知った。英語で行われているが、スピードはゆっくり目だし、ユーチューブの自動生成字幕を活用すれば、英語があまり得意ではない私でも要旨はつかめる。

1本目の動画で、トゥルンパ・リンポチェへの賛辞が続くのは、ケンツェ・リンポチェ自身が、西洋世界で仏教の「本質」と「形式」の違いを説き続けて来て、トゥルンパ・リンポチェが成し遂げた仕事の大きさや意味を、身をもって実感しておられるからだろう。その他の内容も深く充実しているので、『13の月の暦』の「本質」を理解したい方は、英語の勉強も兼ねて是非視聴してみると良いだろう。

ここで注目したいのは、この法話がハリファクスという地で行われたタイミングである。ホゼが生まれた26日後にトゥルンパ・リンポチェが生まれた事のフラクタルのように、『ドリームスペル』の目標点とされた「銀河の同期」は、ハーモニック・コンバージェンスから26年後の2013年に設定されていた。日本では、ちょうど伊勢と出雲で式年遷宮があった年に当たるが、まさにその2013年にこの法話も行われたのである。

一方、ハーモニック・コンバージェンスのあった1987年は、トゥルンパ・リンポチェの他界だけでなく、ケンツェ・リンポチェの祖父ドゥジュン・リンポチェの他界、ホゼの息子ジョッシュの他界が重なった年であり、パレンケが世界遺産に認定された年でもある。そして、こうした背景を知らずに、Lはこの年から伊勢への参拝を始めている。

映画『スターウォーズ』も、チベットの精神文化の影響を強く受けている事は、【「スカイウォーカーの夜明け」から「Skywalkerの年明け」へ】に記した通りだが、エンターテインメントとして表層的に楽しむだけなら、そんな事は知らなくても全く問題は無い。しかし、やはり背景となるものをどこまで理解しているかで、映画の味わい方も大きく異なって来る事は、そこに記した通りである。

そして、5日後に行われる【新春初夢コラボ〜 笑顔はじける「虹の身体」への道〜】は、日本に居ながらにして、『13の月の暦』や『スターウォーズ』に影響を与えたチベットの精神文化を、身体で直接体験できる特別な機会である。既に一度満席となっていたのが、申込み手続き途中でキャンセルされた方が何名かいらした関係で、あと3席だけ残っている。

ここで「私の席だ」と感じた方は、ジェダイになれる資質を持っているかもしれない。何しろこのコラボは、チベットと日本の精神文化の最古層から継承されてきた身体技法のエッセンスを体験できる世界最初の場なのだ。そこで何らかの体感を得た人が『13の月の暦』を使えば、理解は格段に深まるだろう。それらは全て繋がっているものだからだ。

May the Force be with you! (D)

律動の月27日 11・太陽(KIN180)

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