ゴーゴー達人大会!

冬の或る日、アラビア書道の稽古で本田先生にご指導いただいている際、「いやー、もう指や手のひらから、ジェット噴射のように氣がゴーゴー吹き出しちゃってね、大変なんですよ〜。ほら、氣が噴き出しているのが見えるでしょう〜?」とおっしゃり、右手に竹の筆を持たれたまま、両手をこちらに向ける。海外の美術館から依頼を受けた作品制作の真っ最中で、春の納品に向けて集中して作品制作していると、特に手のひらや指先からの氣の噴出がゴーゴー状態になり、制御不能になってしまわれるそう。

次の稽古でお目にかかった時(2月28日)に「ゴーゴー状態は収まりましたか?」と伺うと「いや〜、それがまだ。でも3月になれば収まりますよ。」というお答え。しかし一般的には不可視のゴーゴー状態が、グレゴリオカレンダーの日付でピッタリ収まる(笑)とはどういうことなのだろう?それも翌日に?と不思議に思う。

そして一昨日の稽古の時こと。もう3月もとうに過ぎているので、先生の「ゴーゴー状態」はきっと収まっているはず。「その後どうなりましたか?」と伺うと先生は突然数秒固まり放心。そして、今まで収まっていたけれど私が質問したせいで、またゴーゴーし始めた、と仰るではないか!3月は過ぎているのに!(笑)

作品制作の時だけでなく、例えば自然の中に入り大木を前にした時や、エネルギーの強いものに接する時にもスイッチが入ってしまわれるそうだ。この教室には先生の席というものは無く、先生がご自分の小さな筆箱(秘密兵器がたくさん入っている)を持たれ、一人一人の生徒の書いている横に座り指導してくださる(DSを乗り移らせなさいと言わんばかり)。一昨日はディワーニーの新しいバスマラのお手本を書いていただきながら、突然ゴーゴー噴射中とおっしゃる先生の手元を全身でガン見。

アラビア書道の稽古後は、月に一度の天真書法塾師範科の稽古へ。一昨日は、書に加えてスペシャルな組手を指導していただく。その組手の稽古によって、私はとてもとても大切なことを学んだ(最強の状態がどういうものであるのか、それが何によって得られるのかを「体感」した)と思う。

青木先生が直接手を取り組手をしてくださったあの感じと、本田先生のゴーゴー噴射中を浴びた感じが、同質のものに感じられた(言葉に置き換えるのであれば、利他、入鄽垂手、クリエイション、そして愛ということになるであろう)。この達人たちがもし組手をしたらどんなことになるのだろうかと、ちょっと罰当たりなことを想像しながら帰路に着いた。ということで、今日は個人的な稽古メモ。

冒頭写真は2013年にマレーシアのイスラミックアート美術館でアラビア書道の特別展が行われた際、ご自身の作品のポスターの前でポージングされる本田先生。この作品現物もイスラミックアート美術館に収蔵されている。現在、本田先生の作品はこちらの美術館に66点(!)収蔵されているそうなので、機会を見つけて再訪したいと願っている。(L)

惑星の月10日1・犬(KIN170)

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