マヤ暦の終わりとチベットの転生映画

2019年1月14日(KIN81)に、渋谷で上映会を主催する事になったドキュメンタリー映画『マイ・リインカーネーション〜チベットの記憶〜』。

「20年以上にわたり撮影されたチベット人導師の父、チューギェル・ナムカイ・ノルブと、イタリアで生まれた息子のクロニクル。このドキュメンタリーのテーマは、スピリチュアリティ、文化の伝承、アイデンティティ、家族、瞑想、夢、仏教、ゾクチェン、そして過去と未来の命。」

公式サイトにあるこの解説文を目にしたら、たとえ登場人物について何も知らなくても、きっと観に行きたくなったと思うが、主人公の一人、ナムカイ・ノルブ・リンポチェとは少なからずご縁があるだけに、今回、上映会を主催しようという流れになった。

マイ・リインカーネーション

もともと『虹と水晶』や『夢の修行』といった著書を通じて大きな影響を受け(特に超宗派的な姿勢とゾクチェンの見解に)、『霊性のアート』には引用もさせて頂いたくらいだが、より身近に感じられるきっかけが、2012年6月サカダワ満月のリンポチェ来日講演時にあった。

初めてご本人にお目にかかっただけでなく、自分たちがNPOクリカを通じて子供達の教育支援をしているチベット人学校、マナサロワール・アカデミーを最初期から支えている最大の支援団体が、実はリンポチェが設立したASIAというイタリアのNGOだったのを知ったのだ(この辺りの経緯については過去記事「青山善光寺の仏縁」にも記してある)。

そして、2018年秋に映画について知った直後くらいに、リンポチェのご逝去(G9/27=KIN232)を知ったのである。だから、私達にとって、今回の上映会にはリンポチェに対する追悼や感謝の意味合いも込められている。

ところで、上映会を前に、改めて映画情報を確認していて気づいた事があった。この映画が初公開されたのが、2011年10月28日だというのを知ったのだ。あくまでネット上の情報ではあるが、『マヤ暦が終わるのは、2011年10月28日だった!』という本の監修をした立場からすると、それと1日のズレもないこのピンポイントさには、純粋な驚きがある。

カール・コールマン(コルマン)氏と

単に日付が一致しただけでなく、ナムカイ・ノルブ・リンポチェにも、カール・コールマン氏にも、実際に会っていて、どちらとも記念撮影までしているのだ。そういう関係性があって、その上で、この完全な日付の一致があると、流石に特別な意味合いを感じてしまう。

マヤ暦が終わるのは銀河のマヤの始まりだった!】にも書いた通り、その日が世界にとって特別な日だったとか、そこから何かが変わったとは思っていないのだが、「この映画が世界で初めて上映された日」という情報を通じて、今、ようやく私にとって「特別な意味を持つ日」となった。結局、「ものごとの意味」は個人の体験(文脈)を通じて形成されるものなのだ。

ちなみに、2011年10月28日は、ドリームスペル(13の月の暦)ツォルキンだとKIN48(9・星)、古代マヤのツォルキンだと13アハウ(KIN260に相当)となる。日付や出来事の意味が「最初から決まっている」と信じ込んでいる人は、まず、複数の暦を冷静に比較してみると良いだろう。自由への扉はそこに存在する。(D)

倍音の月22日 3・風(KIN42)

人気ブログランキングへ
気に入っていただけたら↑をポチッとクリックしてください♪