「13の月の暦」のアプリ

KIN3D

『13の月の暦』関連の本を執筆するに当たって、日付の計算間違いがあってはマズイので、私はスマホだけではなくネット上に公開されている複数のアプリやソフトを色々と調べ、実際に比較検証をする事を心がけて来た。

日本では『13の月の暦(ドリームスペル)』情報をパクって巧みに改変した発信者(余程オイシイ汁が吸えるようで未だ増殖中)と、それを鵜呑みにしてしまうウブな人々によって、未だに「マヤ暦」と誤って認識されているが、『13の月の暦』の使用者は世界中にいるので、アプリも日本語版だけに限定せず調べた。

KIN3D

結果、今、私が最も重宝しているのは、STUDIO AVANTEが開発した「KIN3D」という無料アプリである(iOSのみ)。グレゴリオ暦からの仮想的変換は、-3113(BC3114).8.11〜4772.10.12と、およそ7900年近くもの範囲で調べられる上、マヤ長期暦やユリウス通日、元旦からの経過日、オラクルまで出してくれる優れものだ。

初期の頃にはちょっとした間違いもあったが、割とすぐに修正され、その後も快適に使えているので、普段の調べものは、ほぼこのアプリだけで済ませている。もちろん、仕組みがある程度分かっていないと『13の月の暦』の本当の面白さを実感することはできないし、アプリの間違いにも気付けないのだから、基本はきちんと押さえておいた方が良い。

だからこそ、今も暦のクラスを続けている訳だが、最近は、冒頭にこのアプリを紹介する事も多い。それによって、私に何か報酬がある訳でも無いのだが、実際に便利で、自分も大いに恩恵を受けているのだから、それを隠しておくようなケチな事をしたくないだけである。

ちなみに、「KIN3D」に日本語モードは無い。それを不便に思う人もいるだろうが、この暦に言葉での説明は殆ど不要だし、時には無用な説明による弊害の方が大きかったりもするので、却って良い面と捉えることもできる。

それに、『13の月の暦』は、アグエイアス夫妻によって英語で発表された『Dreamspell(ドリームスペル)』に全情報の土台があるので、全体像やニュアンスが分かっていない訳者によるヘンテコな訳が入るよりは、辞書や翻訳ソフトを活用して自分で調べる方がずっとマシなのである。

一方、「毎日の意味」や「誕生日の意味」を知りたくて、アプリを頼る人も多いと思う。しかし、そこに「罠」があるのだ。この暦は「意味を与えてくれる暦」ではなく、シンクロや気付きを通じて「自分で意味を見出す暦」なのだ。誰かが与えてくれる「分かり易い意味」に惑わされている限り、これから先も、親切を装った商人達に騙され続ける事になるだろう。

この暦の本質は、無意識的に数えているリズムを根本から取り替え、それによって生じるシンクロ体験と、わずかなキーワード、そして直感から、自分で自由に想像力を働かせ、意味を読み取り、現実を創造して行く所にこそある。世に出回っている、根拠のデタラメな解釈の枠に自らをハメ込むことほど愚かなことは無いのだ。

『13の月の暦』と「マヤ暦」が、元旦や閏日の処理、数えている日付、名称など、多く点で異なる事は「13の月の暦の大基本」にまとめた通りである。しかし、「KIN3D」を開発したSTUDIO AVANTEが、「マヤ暦」の無料アプリ「MAYA3D」も出しているのを見れば、その違いは一目瞭然である。当然、使ってみれば、その違いはよりハッキリする。

MAYA3D

無料公開されている情報にたどり着けないのは、「自分で確認しよう」という発想が無く、「誰が言い始めたのか?」という疑問も抱かず、たまたま最初に触れただけの情報を、何の疑いも無くそのまま鵜呑みにしてしまうからだ。『13の月の暦』本来の使い方をしていたら、「想像力」が育まれ、誰がどういう意図でそれを行なっているのかまで見えて来るはずである。

尚、iOS以外で動くアプリは特に調べていないので、各自当たって頂くしかないが、以下の点に注意しておけば、そんなに大きく外すことはないと思う。
・無料である(Dreamspellはカンパで制作され無償公開された情報である)
・出典や参照先を明らかにしている(KIN3DはDreamspellに依拠している事が記されている)
・名称、絵文字デザイン、全体構造などに勝手な改変が加えられていない

パチモンの特徴は「隠蔽」と「微妙な改変」にある。以下の公式サイト(あるいはそれに準ずるもの)が判断の目安になるだろう。
https://lawoftime.org/
https://tortuga1320.com/
http://www.panlibrary.org/

ここに記されている事も含め、改めて自分で比較検証し、自らの公平性と良心の声に耳を傾ければ、誰が本当のことを言っていて、誰が情報を改変したりゴマカしたりしているのかは、自ずと明らかになるだろう。(D)

共振の月24日/KIN255 青い銀河の鷲

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