フランス人道友による書の初個展

ベアトリス個展

フランス人道友、ベアトリスの書の初個展に行ってきました。

彼女は日本で天真体道を学ぶために11年前に来日し、「新体道」「剣武天真流」で師範となり、自身の支部道場を開き活動を重ねてきただけでなく、「天真書法」も懸命に稽古を続けてきました。漢字文化圏に育っていない人が、書道を学ぶということの難しさは想像に難くありません。漢字に慣れ親しんでいるはずの私たちでさえ、簡単に歩める道ではないからです。

11年前の来日直後の彼女は、日本語はあまり出来なかったと記憶していますが、それでも多数の書のコンペにチャレンジし、今年2月の「第十七回天真書法塾発表会」出品の臨書作品では、優秀表現賞が授与されるほどにまで腕を上げました。本当に尊敬すべきことです。

2011年の東日本大震災時には、外国人の多くが我先にと東京を離れました。状況からすれば無理からぬことですが、逆に彼女は日本に留まり、傷ついた日本人のために精力的にボランティア活動を行いました。また、NPOクリカのチベットサポートにも関心を持ち続けてくれました。

そんな彼女がもうすぐ日本を離れます。下記に彼女のご挨拶文を転載します。この展覧会はまさにギフト。6月9日までの開催です。ぜひ彼女の心からの作品を味わいに行ってみてください。(L)


作品は購入も可能です。私たちも素敵な円相作品をゲット!

 

ボワヴィノ・ベアトリス「心から・・・」書展
会期:2019年6月1日(土)〜9日(日)11:00〜18:00
会場:「ギャラリー壽庵」東京都杉並区西荻北4-5-22

『2019年1月20日、満月の夜、私は「ギャラリー壽庵(Juan)」のショーケースに展示されている作品に魅了されました。その作品は、満月と太陽がお互いに微笑んでいて、私に喜びを与えてくれました。

その時、「Juanギャラリー」オーナーの猪鼻徳壽様がギャラリーか ら出てきて、私に話しかけて下さいました。その会話の中で私は書道について話しました。私は自分が学んでいる天真書法塾が、2月に開催する発表会展に出品する私の作品写真をオーナーに観て頂きました。この作品にオーナーは感動して下さり、ギャラリーで個展をしないかと声をかけて下さいました。オーナーのただ一つの条件は、ハートから「心から」書いて欲しいことでした。

私は11年の日本での生活を終えて、今年の6月末に日本を離れます。そんな時に声をかけて頂いたご縁が有り難く、チャレンジしようと思いました。そんな中、1月末に末期がんだったオーナーは他界されましたが、オーナーの意思を引き継ぎ金子様が開催して下さる事には変わりはありませんでした。

作品は定期的に書くのではなく、出来事や内から湧いてくるインスピレーションに応じて書きました。私の心だけでなく、私の細胞の最も深いところから、自然への愛、そして宇宙への愛の心から書きました。なぜならミクロコズ ムとマクロコズムはひとつで同じだからです。

心から、猪花徳寿様と金子和生様に深く感謝申し上げます。心からのメッセージとプレゼントを受けたと感じています。それは宇宙の愛の贈り物のようなものだと思っています。そして、私は受け取ったプレ セントを広く伝えていかなければならないと感じています。

最後に、書道と天真思想を教えて下さった一般財団法人天真会代表青木宏之師に心から感謝いたします。また、いつも私をサポートして助けて下さる吉田晶子先生に心から感謝いたします。 「心から…」この展覧会があなたの心を楽しませることが出来るよう願っています。
ーーー ベアトリス・ボワヴィノ』


水晶の月5日 13・竜(KIN221)

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