マヤ暦が終わるのは、2011年10月28日だった! 随感

毎年10月28日になると思い出す本がある。一部のマヤ暦マニアの間で評判になっていたカール・コールマン氏の『マヤ暦が終わるのは、2011年10月28日だった!』だ。翻訳者の白川貴子さんのご縁で、監修者という何だか偉そうな立場で関わらせていただいた思い出深い一冊である。

既に【マヤ暦が終わるのは銀河のマヤの始まりだった!】や【マヤ暦の終わりとチベットの転生映画】でも触れて来たが、「2011.10.28」からぴったり8年に当たる今日が、奇しくもコールマン氏が否定的に見ていた『ドリームスペル(13の月の暦)』のツォルキンで、紋章コード番号8番の「黄色い星」の日に当たる事から、ちょっと随感を述べてみたくなった。

まず、私は監修者として、少なくともコールマン氏の本に記されている内容については、当時かなり細かいところまで探求して、著者に直接ツッコミを入れられるくらいには理解していた人間である(ただし今は興味がすっかり失せてしまったので忘却している事も多い)。

また、コールマン氏が否定的に捉えていた「ドリームスペル(13の月の暦)」を長年使い続け、提唱者の1人ホゼ・アグエイアス氏や、日本にその情報を紹介された高橋徹氏とも直に交流して来た人間でもある。ここに登場した3名に直接会って、直に質問ができる立場にあっただけでなく、そのそれぞれに対して信者的ではなく、実践的に実験して試す立場で関わって来た事も記しておこう(生意気に聞こえるかもしれないがこれは私の基本姿勢である)。

その上で、コールマン氏の説に対して個人的な印象を述べさせてもらうと、過去の歴史との整合性については、美を感じるほど見事な理論構築がなされていたが(といっても真にオリジナルな部分は限られているようにも思う)、人々の意識に対する影響力や未来については、果たしてどうだろうか?というのが正直な感想だった。

実際、一定期間意識してはみたものの、既に「13の月の暦」によってシンクロ超電導状態になっていた私には、特に変化は感じられなかったし、コルマン・インデックスに心酔して騒いでいた人々も、それを活用して意識が開かれるような体験があったのかどうか、そういう人に直接出会った事がないので、私には知る由もない。

アマゾンのレビューの中には、徹さんの書かれた『マヤン・カレンダー2012』に対して、全く誤解に満ちた捉え方をしているものもあって、内的統合が不十分な状態で情報収集する人の意識が、どれだけ混乱に満ちているかを知る思いがしたが(しかもそれに賛同している人が結構多かったりする)、だからこそ、世間にこれだけ偽マヤ暦も広がるのだろうと、納得させられもした。

ちなみに、徹さんとは今も時々メールでやりとりをさせて頂くのだが、その最後に付されている日付は今も「13の月の暦」のもので、古代マヤ暦の日付がそのように添えられて来た事は未だかつてない。『マヤン・カレンダー2012』は、あくまでドリームスペル(13の月の暦)情報が「マヤ暦」と誤認されたまま広まってしまった事を改めるため書かれたもので、著者の徹さんは、別にドリームスペルを否定している訳ではないのだ。

現在の私の率直な意見は、コールマン・マトリックス(コルマン・インデックス)は、2011.10.28で話が終わるように構築された過去の遺物で、『ドリームスペル(13の月の暦)』のように意識の自由度を上げる仕組みや構造を内蔵していなかった、というもの。いや、私はそれで自由になりましたよ!とか意識の量子的飛躍を体験しました!という方がいらしたら、ぜひ語り合ってみたい。(D)

自己存在の月11日 4・星(KIN108)

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