三島由紀夫の「音楽」と13の月トーテムTシャツ

KIN191(5/4)。実家からそろそろ出ようかと思ったところで急に天気が崩れ始めたので、しばらく様子を見る事にして、地下の納戸で何となしに本(主に両親の集めたもの)を漁っていたら、三島由紀夫の『音楽』という作品が目についた。きっと昔からあったのだろうが、その本の存在に気づいたのは今回が初めてで、パラパラとめくって精神科医が登場する事だけ把握すると、すぐに本棚に戻した。

そして、本棚の下にあった古い洋服ダンスの引き出しを上から3段目までを順番に引いてみると、何と2段目には、関西に引っ越す前くらいまで着ていた(つまり20年以上前の!)自分の服が入っていた。それだけでも驚きだったが、そこに一つだけ包装フィルムに包まれた新品のTシャツがあった。

図柄はマヤの星座のようであり、記されている言葉もマヤ用語っぽく見えるが、自分で買った覚えは無いし、誰かにもらってそのまましまい込んだものだろうか?数日前の出来事ですら記憶が怪しい私にその真相の解明は不可能だが、「13の月の暦」のトーテムアニマルと殆ど同じ動物が描かれているのに気づいて、納戸から出て居間にある『13の月の暦タイムスコア』と比較してみる事にした。

メキシコのメリダで作られたTシャツらしい

西洋の12星座だけでなく他の天体情報などもごちゃ混ぜに描かれていて、パッと見あまり美しいとは言えない図柄だが、『13の月の暦』の毎月のトーテムアニマルと順番まで完全に一致している事が判明。「これはもしかして、ホゼが参考にしたという伝統的なマヤの占星術情報か!?」と興奮したが、反時計回りに配置されている点や、12星座との位置関係から(獅子座の辺りにコウモリが配置されている等)、「13の月の暦」の情報を知っている人がデザインしたものと推察する方が筋が良いように思えた。

いずれにしても、すっかりその存在を忘れ去っていたこのTシャツが、時を経て思いがけず見つかったところに面白さがある。そもそも、納戸に行ったのは、家を出ようとしたところで足止めをくらって時間をもてあましたからで、何かはっきりした目的があった訳ではなかった。それに納戸の奥にあるそのタンスに手をつけたのは、おそらく15年とか20年ぶりの事だ。何でそんな行動に出たのか不思議だが、お宝を見つける時のパターンは大抵こういう時なのである。

結局、そのTシャツを持ち帰る事にして、横浜に向かう途中でインスタを見たら、masuda.arts.and.craftsの増田さんが横浜高島屋で手描き実演をしていると書かれていたので、乗り換え時にちょっと寄り道してみる事にした。KIN118(1・鏡)の増田さんの道筋はKIN168(12・星)で、「令和」初日のぴったり20日前が誕生日だった事になる。

帰宅後、経緯をLに話していたら、「三島由紀夫の誕生キンはKIN191では?」と言うので、過去記事【梅原猛と三島由紀夫をつなぐ宇宙の音】を調べてみたら、1925.1.14(KIN91)〜1970.11.25(KIN191)という事で、KIN191は誕生キンではなく他界した日のキンだった事が判明。この日、三島の本を手にしてしまったのも偶然ではなかったようだ。三島は私達と暦上大変深い関係があるので、上記過去記事からその部分を再度抜粋してメモを添えておこう。

1925.1.14(KIN91=13・猿)誕生「天界」
1970.11.25(KIN191=9・猿)死「冥界」
1971.1.14(KIN241)多摩霊園に埋葬(Lの太陽暦誕生日&DのKIN)
13が天界で、9が冥界というのはマヤの神話論。

それにしても、手にした本のタイトルが『音楽』だったのも興味深い。なぜなら『13の月の暦』の「銀河の音」を13ヵ月に割り振った時に、そのひと月ひと月に対応するのがトーテムアニマルだからだ。おそらく、この本とTシャツはセットで発掘されるようになっていたある種のテルマ(埋蔵経典)なのだろう。

ちなみに、『13の月の暦』のトーテムアニマルについて書かれた最初の資料は、私の知る限り『13の月の暦・説明書』に収録されている「動きの中の13の月(13の月の動き)」である。そこには「これらの13の機能は、(伝統的なマヤの占星術に基づく)トーテム動物に関係づけられています。」と書かれているのだが、私はこれまで、それに該当するような資料を見た事がないので、もしこの記事を目にした方でご存知の方がいらしたら、是非、教えて頂きたいと思う。

ところで、KIN191は、『宇宙の暦は13ヵ月・新装版』P154の13バクトゥン周期表では「パカル・ヴォタン」のカトゥンに対応する。この表自体は、アグエイアス夫妻による『新しい時間の発見』から引用したものだったが、この表が最初に発表されたのは、1987年に発刊された『THE MAYAN FACTOR』の中での事である。

当時はKIN191という呼び方はされていなかったが、1990年に『ドリームスペル』が発表された事で、「パカル・ヴォタン」と書かれている箇所に該当するのが、KIN191(9・猿)だと読み取れるようになったのである。もしかしたら、この日の思いがけない発見も、パカル・ヴォタンからの働きかけがあって生じた事だったのかもしれない。(D)

スペクトルの月4日 10・人(KIN192)

★5/6(祝)「令和」最初の「テレクトノン」と「ドリームスペル」のクラス!

★「13の月の暦とマヤ暦の大基本」  初心者必読!

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