優しい気持ちが形となって現れる教育

マナサロワールアカデミーの子供たちを長く観察していると、ある感動的なことに気づかされます。この学校には「優しさ」や「思いやり」の型があるのではないかと。

ネパールも4月が新学期です。先日、カトマンズのチベット人学校、マナサロワール・アカデミーの校長先生から、クリカが教育支援している子供達の最新写真が送られてきました。昨年秋のネパール訪問から約半年。ちょっと見ない間に、みんなぐっと大きくなりました。

子供達はいつも元気いっぱい。じっとしているなんて無理!「全員そろっていいお顔」の集合写真は一枚もありません(笑)。なので、校長先生はいつもたくさんの写真を送ってくださいます。そしてこちらでは、それぞれの里親さんに「引き受けてくださっている里子ちゃんが一番ニコニコ写真」を個別に選んでお送りするのです。これはとても幸せな作業です。

子供達にも小さなうちから個性があって、写真を撮られるのが好きな子、シャイな子、常にニコニコの子、よそ見の子、ポージングが見事な子、と様々ですが、この学校の子供達の成長を長く観察していて感心するのが、誰であっても、大きくなるにつれ、自分よりも小さな子たちの肩に、自分の手を添えてあげるようになること。かつては全く無口でコミュニケーションが取れなかったような子でも、です。

子供達は、毎朝チベット語でお経をあげることから1日の全ての学びをスタートします。チベット語の読み書き習字はもちろん、チベットの文化(音楽や歌、伝統芸能)を大切に学び、コンピューターも語学も(授業はすべて英語で行われ、チベット語、ネパール語の3つの言語を学びます)、時代に即応した近代教育を一通り受けます。

しかし何より素晴らしいのは、優しい気持ちや思いやりが形となって現れる教育ではないかと思うのです。それこそがこの学校の教育の根幹にあるもの。ここでしっかり人としての基礎が作られるのです。

改めて、マナサロワールアカデミーを創立し、今も教育の現場に経ち続けている二人の女性校長に心からの敬意を捧げ、いつも子供達の未来を支えてくださっている、ご支援者の皆さまに心からの感謝を捧げます。(L)

スペクトルの月24日4・人(KIN212)

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