311から11年「奇跡の一本松」の根の国

2011年3月11日(KIN77)の東日本大震災から11年に当たる今日に合わせて一般公開が始まった「奇跡の一本松の根展」を見て来た。岩手県陸前高田市の名勝・高田松原にあった7万本もの松の中で、唯一、巨大津波にも流されず生き残った木の根だけに、その存在感には圧倒的なものがあった。

しかし、流石の「奇跡の一本松」も、根にまで及んだ塩害によって震災の翌年2012年には枯れてしまい、今、現地で優美な姿を見せているのは、幹の中に炭素繊維を通したり表面を保存処理して生まれ変わった松である事を今回改めて知った。会場では、その保存プロジェクトのプロセスを収めた映像展示も行われている。

実は、この展示を見に行こうと決めたのは前夜というか、時計時間的には当日になってからの事だった。KIN191(3/10)の夜、たまたま訪れたMSNのページ中に「奇跡の一本松の根、千代田区で来年2月まで公開」という記事を見つけ、倫理研究所の丸山敏秋理事長による「多くの人が来場できるよう、11カ月間という展示期間を設けた。力強さをぜひ見てほしい」というコメントを目にしたのだ。

アースデイの倫理プロジェクト】という過去記事にも記した通り、倫理研究所と『13の月の暦』の縁はとても深く、今、私たちが日本でこの暦の情報を手に出来ているのは、倫理研究所のおかげという面が少なからずある。従って、26年前に暦の活動を通じて知り合った丸山理事長が、記事の中でコメントしているのを目にしたのは、私にとってかなりインパクトのある出来事であった。

ただ、もしそれだけであったら「これから1年近くも展示されるのだし、時間的にもっと余裕のある日に行こう」という事になったと思う。それでも急遽予定を強引に調整して今日行く事にしたのには、それなりの訳があったのだ。ちょうど昨日、次の本の準備を進める中で、まさに倫理研究所創設者の丸山敏雄氏(敏秋氏の御祖父)や剣武天真流本部正師範の丸山貴彦氏(敏秋氏の御子息)が登場する場面を整理していたからだ。

剣武天真流と丸山敏雄氏が学んだ天真術の剣】という過去記事でも触れている通り、丸山敏雄氏についての伝記『純情に生きる』を書かれたのは、日本に『13の月の暦』を紹介して下さった高橋徹氏であり、貴彦氏は剣武天真流宗家・青木宏之先生の下で共に学び、本部正師範として共に指導をする仲間でもある。

実は、先月の本部正師範研修稽古時に、会場に設置されたばかりの「奇跡の一本松の根」の画像を貴彦氏に見せてもらっていて、これから一般公開されるという話も耳にはしていたのだが、「比較的長い期間展示される」という事を聞いて安心してしまい、何時から始まるのかはあまり意識していなかったのだ。

加えて、昨日は天真書法塾シャンバラ教室開講12周年当日で、12年前のその日(KIN231)は『鎌倉殿の13人』でも注目される鶴岡八幡宮の大銀杏(樹齢千年)が倒れた日でもあった。そして12年前の今日、私達はその大銀杏に会いに鎌倉にまで足を運んでいるのである。

鎌倉殿繋がりで言えば、【畠山重忠の秩父杉】というブログも比較的最近書いたばかりで、何か聖なる樹々を通じた見えざるネットワークが働いているようにも感じられる。

だからこそ、昨夜偶々目にしたWEB記事で「奇跡の一本松の根」が今日から公開されることを知り、「根の直径が13m」という数字も目にして、より強い衝撃を感じたのだ。それに、展示期間中に巡ってくる3/11は今日しかない事にも気づいてしまうと、「可能性が少しでもあるのなら、何としてでも今日行かなければ!」という気持ちになる。

記事中に「完全予約制で、予約は同研究所のサイトから」とあったので、すぐにリンクを辿って見に行き予約状況を確認。その時点で既に日付は今日になっていたが、幸い午前中の枠にはまだ空きがあった。私以上に予定が詰まっていたLからは、あまり芳しい反応が得られなかったが、無理やりに調整してもらって人数制限のある初日の予約を確定したのだった。

たとえ結果的に「今日、行けて本当に良かった」という事になるのが分かっていても、それを誰かが約束してくれている訳ではなく、頼りになるのは自分の直感と決意だけである。しかし、その感覚に迷いが無いのは、『13の月の暦』で時空のサーフィンをしながら培って来た無数の体験があるからなのだ。実践的な体験を通じてしか、この感覚は掴めないだろう。

ところで、会場いただいた展示についてのパンフレットの中で、丸山敏秋理事長は以下のように述べられている。

「大震災の記憶を風化させないためにも、いつかまた発生する大災害への注意を喚起するためにも、自分自身の”根”を確かめるためにも、そして根の国(あの世)の犠牲者への哀悼の思いを深めるためにも、本展示が皆様にとって意義あるものであることを切に願います」

今日という日に「根の国の犠牲者」を哀悼するのに、「奇跡の一本松の根」ほど象徴的なシンボルはないように思う。倫理研究所をはじめ、この意義ある展示の実現に尽力された全ての方々に感謝したい。そして、多くの方々にこの展示を実際に見て頂きたいと思う。

以下、自分用のメモを少し。岩手出身の両親を持つ私にとっては、映像に登場する陸前高田の皆さまの話し方が、何とも懐かしく心に響いて来た。そして、木材加工職人として登場した方のお名前が「徳次郎」さんだったのも、個人的には印象深かった。なぜなら、20世紀中に他界した2人の祖父の名前(徳四郎さんと多次郎さん)の組み合わせになっていたからだ。

今日、太陽の月5日のサイ時間単位はKIN115(11・鷲)。展示の予約番号564の各桁合計15は、サイ時間「青い鷲」の紋章コード番号と同じで、各桁の積120は今日KIN192(10・人)の「銀河の音(10)」と「黄色い人(12)」の積ともシンクロする。

サイ時間は、『テレクトノン』と深く関係する『倫理プロジェクト』で初めて紹介されたツォルキンの特殊バージョンで、『倫理プロジェクト』は倫理研究所に由来する名称であるのは言うまでもない。(D)

太陽の月5日 10・人

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★「13の月の暦とマヤ暦の違い」  初心者必読!

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