『海の上のピアニスト』イタリア完全版の時間船

敬愛する作曲家エンニオ・モリコーネ(4・世界の橋渡し)のファイナル・コンサートを聴きにローマのカラカラ浴場を訪れたのは、昨年の夏至(現地ではG6/21)、KIN239(5・嵐)の事だった。その時の私の「運命の道筋」は、まさにモリコーネと同じKIN186であった。

その年の11月10日(4・竜)に91歳を迎えたモリコーネは、今年の7/6(KIN99=8・嵐)という時を選んで旅立った。「時を選んだ」と思ったのは、その日が『ニュー・シネマ・パラダイス』以来、繰り返しコンビを組んで来たジュゼッペ・トルナトーレ(KIN99)の生誕90銀河スピン(260×90)当日に当たっていたからだ。

映画史上最高のコンビとも思えるこの二人の「誕生」と「死」が、「青い銀河の嵐」で重なったところに最も驚いたのは、おそらく私ではないかと傲慢ながらに思う。なぜなら、私がKIN90(12・犬)の江本勝所長と共に出した『銀河のマヤ、聖なる時の秘密』は、その発刊日がKIN186(モリコーネ)で、編集担当の方の誕生キンがKIN99(トルナトーレ)であったからだ。

この事は既に【『ニュー・シネマ・パラダイス』の懐かしさ】にも書いてあるが、モリコーネの死が、数字の謎が好きなトルナトーレの生誕「90」スピンというタイミングに当たっていた事に気づいたのは今日なので、改めて書いておきたいと思ったのだ。

モリコーネの旅立ちからほどなくして、『海の上のピアニスト The LEGEND of 1900』4Kデジタル修復版とイタリア完全版が日本で公開されることをイタリア文化会館からの情報でキャッチしたのは、現在「運命の道筋」がモリコーネ(KIN186)に同期しているLであった。

デジタル修復版は8/21から上映が始まっていたが、私達は加工された綺麗な映像が見たい訳ではなく、20年前の日本公開時にはカットされてしまっていたシーンを含む「イタリア完全版」の方を観たかったので、モリコーネへの追悼の気持ちを抱きながら待つ事にした。

といいつつ、実は二人とも20年前の上映時にはこの映画を観ていないのだから面白い。そればかりか、DVDやネットですら観ていなかったのだから、ついに「その時が来た」と言う方が正しいのだろう。監督と作曲家の関係のように、公開日に関する情報も大変興味深いので、以下に記してみよう。

イタリア公開日 1998.10.28(KIN243=9・夜)
日本公開日 1999.12.18(KIN139=9・嵐)

少し暦を使い慣れた人なら、2つの公開日に綺麗な関係性がある事に気付くだろう。今年「2・嵐」の年の「時間をはずした日」が「2・夜」となるように、「9・嵐」と「9・夜」は元旦と「時間をはずした日」の関係になる日付である。

念のため断っておくと、そういう関係になりうる2つのKINが、2つの公開日として設定されていた点が面白いのであって、直接そういう関係になっているという話ではない。そして、今回の公開日情報は以下の通りである。

4Kデジタル修復版公開日 2020.8.21(KIN145=2・蛇)
イタリア完全版公開日  2020.9.4(KIN159=3・嵐)

1999年の公開日が「9・嵐」で、イタリア完全版公開日が「3・嵐」というところからも、「2・嵐」から始まった今年観るべきは、完全版である事がわかる。何しろ、『海の上のピアニスト』は「青い嵐」のトルナトーレの監督作であるだけでなく、ティム・ロス演じる主人公の天才ピアニストの名前も「1900(ナインティーン・ハンドレッド)」なのだ(嵐の紋章コード番号は19)。

それに、作中でも印象的なシーンは「嵐」が関係する。これは『ニューシネマ・パラダイス』にも共通する要素だ。しかし、完全版は170分もの長尺。私達にとって最もアクセスが良い恵比寿ガーデンシネマだと、1日一回のみの上映。はやる気持ちを抑えつつ、色々と予定を調整し、最速で観られる9/8(KIN163=7・夜)に鑑賞することを決定。

映画の内容について書くのは控えるが、3時間弱の上映時間を長いと感じる事が無かったのは、やはりそれだけの「引力」があったからだと思う。論理的に考えたらツッコミどころが満載なのにも関わらず、観ている最中はそれがあまり気にならないというのがトルナトーレ作品の特徴でもある。

語り部マックスの話術に引き込まれて、登場人物たちが仕事そっちのけになってしまうのと同じで、「いかに現実離れしていようが、そんな事はどうでも良いという気分になるくらい物語そのものが魅力的あれば良いのだ」という監督の声が聞こえてくるかのようだ。そして、きっと観終えた後に皆があれこれ議論する所までを想像しながら(あえてどうとでも取れる余白を残して)作品を作っているのだとも思う。

舞台が大西洋を航行する「船」だったこともあって、映画館を出ると、何だか長い旅を終えて陸に戻って来たかのような錯覚を覚えた。お茶をしながら内容を振り返り、あれこれ調べた日付の一部をメモしておこう。

トルナトーレ監督    KIN99(8・嵐)ー 道筋KIN59(7・嵐)
ティム・ロス(1900役) KIN91(13・猿)ー 道筋KIN46(7・世界の橋渡し)
プルイット・テイラー・ヴィンス(マックス役)KIN38(12・鏡)ー 道筋KIN98(7・鏡)

奇しくも3人の現在の「運命の道筋」は、7週目の現在にシンクロするかのように「銀河の音7(共振)」で揃っていた。ちなみにモリコーネの道筋はKIN121(4・竜)。ホゼがよく「13の真ん中が7で、7の真ん中が4」と言っていた事を思い出させる組み合わせだ。

映画を見た翌日、つまり7週目の4日目に当たっていたG9/9は、2013.7.26(KIN164)の「銀河の同期」から10銀河スピン(=2600キン)のタイミングに当たっていたため、【あなたの時間船の創り方】という暦の特別クラスを行った。

という事は、映画を観たKIN163(7・夜)は「銀河の同期」直前の1年、つまり2012.7.26(KIN59)から始まった1年の「時間をはずした日」と同じキンだった事になる。トルナトーレ監督の道筋がまさにKIN59(7・嵐)である今、KIN163(7・夜)にこの映画を観たのは、美しい「時の輪」を完成させるのに等しい行為だったと、後から気付いた。

加えてイタリア完全版の上映は、KIN159(3・嵐)から。そこからほぼ5年前の2015.9.9(KIN159)に、私達は、奇跡のように眼前で生み出された「四重虹」を二子玉川で目にしている。イタリア完全版上映開始日は、そこから正確に7銀河スピンのタイミングでもあったのだ。

そして「あなたの時間船の創り方」には、その9/9が誕生日のシャンバラ教室生(&時のからだ塾卒業生)Aさん(KIN219)が参加して下さっていた。『ドリームスペル』には「時間船」という「4次元的な船」が極めて重要な意味合いで登場する。この船の造船も乗船も、まずは一人一人のホロン(4次元の側面)の力を増すことから始まる。

そのとっかかりとして、その日は「神秘の四つ組」に注目して内容を進めて行った(マニュアル中に具体的に記されていたので)。「神秘の四つ組」の基礎は「神秘キン」にあるが、ライブ参加された6名のうち3名が「白」で3名が「青」。「青」と「白」は「神秘キン」のさらに土台となる「神秘」の色の組み合わせだ。

しかも、「青」の3名は何と全員がトルナトーレと同じ「青い嵐」で、「白」のうち2名はモリコーネと同じ「白い世界の橋渡し」!そして、残る一人は、語り部マックス役と同じ「白い鏡」。暦クラスの参加者が確定したのも、映画を観る日が確定したのも直前なのに、どうしてこういう組み合わせになるのか不思議でならない。

また、「太陽の紋章」や「色」はこれだけ重なっていたのにも関わらず、今回は6名全員が異なる都道府県からの参加者だった点にも注目したい。4次元的には「神秘」で統一されながらも、3次元的には多様なエリアから人が集っていたところに「銀河の同期」らしさを感じる。

映画との繋がり、参加者同士の繋がりは他にも色々と見出せたが、既にかなり冗長になりつつあるので、後は参加して下さった皆さんからのシェアに任せて、私のメモはこの辺りまでにしておきたいと思う。

サントラを通じてずっとその調べだけを知っていた曲がひとたび映画のシーンと結びつくと、その曲を聴いた瞬間に映画の一場面が思い浮かんでくるようになる。モリコーネの曲作りは、まさに1900のごとく、その場面の心象風景(あるいは対象の本質)をそのままメロディにしていたのだと、今回はっきりと理解した。

ここから1900のような実在性の稀薄な人物(かつて近所に住んでいた実在の人物)の事を思い出したが、その人物について語り出すと果てしなく長くなりそうなので、機会を改めたいと思う。

まずは、『13の月の暦』の365日暦で「2/19」の今日のうちに、このブログをまとめるというミッションを果たせた事に安堵している。「2・嵐」(=2・19)から始まった今年、完全版が公開になった『海の上のピアニスト』について書くには、やはり今日が相応しいと思ったからだ。

そして、私にとっては、体験した驚きを日付と共に記録する事が一つの時間芸術だと思っているからだ。(D)

月の月19日 9・蛇(KIN165

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